
英語で「たぶん」を表す語は色々とありますが、その確信度(起こる確率)はそれぞれどの程度なのでしょうか。
今回は、推量を意味する副詞とその使い分けについてを、例文とともにご紹介していきます。
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目次
「たぶん」の表現と確信度
確信度については話者の主観もありますが、概ね以下のような感じです。
probably | 80〜90% | 十中八九、おそらく |
likely | 70〜80% | たぶん、おそらく |
maybe | 30〜50% | たぶん、ことによると |
perhaps | 30〜50% | たぶん、ことによると |
possibly | 20〜30% | もしかすると |
それぞれの例文を見てみましょう。
probably
probably は文修飾語の副詞で、「十中八九」「おそらく」を表し、確信度はおよそ80〜90%程度とされています。
通例 be 動詞・助動詞のあと、または 一般動詞の前に置かれますが、can’t や won’t などの短縮形の場合はその前に置かれます。
It will probably rain tomorrow.
(明日は多分雨だろう。)
It’s probably because he was drunk then.
(たぶん彼はそのとき酔っていたんだろう。)
Sooner or later he will probably hear this rumor.
(遅かれ早かれ、この噂は彼の耳に入るだろう。)
He probably can’t speak German.
(彼はおそらくドイツ語が話せない。)
・sooner or later:遅かれ早かれ
・rumor:うわさ、風評
likely
likely は、副詞で「たぶん」「おそらく」、形容詞で「起こりそうな」を表し、確信度はおよそ70〜80%程度とされています。
アメリカ英語の口語では単独で用いられることもありますが、通例 very や more、less などと共に用いられます。
She will likely be in New York tomorrow.
(彼女は明日はニューヨークにいるだろう。)
The same thing will most likely happen with Ireland and Portugal.
(おそらくアイルランドとポルトガルでも同じ事が起こるだろう。)
Most likely she will turn down the proposal.
(彼女はおそらくその提案を拒否するだろう。)
・turn down:(提案・応募者などを) 断る、拒む、却下する
・proposal:提案、申し出、計画
perhaps
perhaps は、「たぶん」「ことによると」を表し、確信度はおよそ30〜50%程度とされています。アメリカ英語の日常会話ではあまり使われず、maybe がふつうです。
文頭、文中、文末のいずれにも用いられます。
Perhaps 30 people were there.
(おそらく30人くらいがそこにいただろう。)
I will perhaps transfer to the sales department.
(僕はおそらく営業部に移動になるだろう。
Perhaps we can come to an agreement after a brief discussion.
(おそらく、少し話し合えば契約にこぎつけるでしょう。)
・department:部門、部、課
・brief:(時間的に) 短い、つかの間の、(言葉・手紙などが) 簡潔な、手短な
maybe
maybe は perhaps の確信度とほぼ同じで、およそ30〜50%程度とされています。
ふつう文頭で用いられますが、文中、文末に置かれることもあります。
Maybe they will come, maybe they won’t.
(彼らは来るかもしれないし、来ないかもしれない。)
Maybe he took a wrong turn or got held up in traffic.
(彼は多分道を間違えたか、渋滞にハマったんだろう。)
Maybe some other time.
(いつかそのうちね。→ 誘いを遠回しに断るときなど)
・take a wrong turn:道を間違える
・get held up in traffic:交通渋滞で動けなくなる
possibly
possibly は、「もしかすると」「ないことはない」を表し、理論上起こりうる可能性が低く、確信度はおよそ20〜30%程度とされています。
Possibly he will come here.
(もしかしたら彼はここに来るだろう。)
He is possibly America’s finest movie director.
(彼はもしかしたらアメリカで最も優れた映画監督かもしれません。)