意外と難しい suppose の使い方

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映画や海外ドラマ、日常会話でよく耳にする I suppose so. や、I’m supposed to . . . など、suppose の意味は何となく分かるけれど、実際に使うとなると難しそう。。。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、suppose の様々な使い方を例文とともにご紹介していきます。

ご興味のある方は、当サイトで 英語クイズ を出題しておりますので是非ご覧ください。

目次

suppose の語源

suppose は、su(p)「下に」pose「置く」が語源で、ひとつの考え方・例として「いったん下に置く」のようなイメージをもっています。

それが「代わりにする」「仮とする」と解釈され、「想定する・思う・仮定する」といった意味で使われています。

suppose の基本イメージ

前述のように、suppose は「いったん下に置く」のイメージをもっており、

  • 実際にはなっていない
  • そうなるかもしれないし、ならないかもしれない
  • そうかもしれないし、そうではないかもしれない

のように、「確信・確実性はない」ということを暗示します。

〜だろう、〜だと思う

SV that節 で、人が「〜だと思う」という意味で使われますが、多くの場合 that は省略されます。

suppose you are right.
(たぶん君の言うことは当たっているだろうね。)

I suppose I’ll make do with something else.
(他のことでどうにかなると思います。)

I suppose you like coffee, don’t you?
(コーヒーがお好きなんですね。)

There is no reason to suppose he’ll help us.
(彼が私たちを助けてくれると思うなんて大間違いだよ。)

As expected, it’s full of mail. I suppose I’d better take a look at some of it.
(思った通り郵便物でいっぱいだ。少し見ておいたほうがいいな。)

suppose so と suppose not

supposethink よりも自己主張がなく、やや気のないニュアンスもあり、日本語の「まぁ」のような役割を果たします。

相手の言うことに控えめに同調・肯定したり、確実性はないけれど「私の知る限りではそうだと思う」のようなニュアンスです。

Do you think he is honest? – I think so.
(彼は正直だと思う? − そう思います。)

Is he coming? − I suppose so.
(彼は来ますか? − まぁ来るでしょうね。)

I think this is the key he’s been looking for. − I suppose so.
(彼が探してた鍵ってこれだよね。– そうだろうね。)

しぶしぶ同意

I suppose so は、しばしば気のない同意・受け答えを表すことがあります。

Would you agree with that? − I suppose so.
(あなたは賛成よね? − まぁ、いいけど。)

Can you spare me a few minutes? − I suppose so.
(ちょっといいですか。− まぁ、いいですけど。)

〜することになっている

be supposed to do で、過去の発言や状況、規則などにより「〜することになっている」「〜しなければならない」を表します。

be supposed to do の用法
◆ 二人称主語 現在形命令文に相当
◆ 二人称主語以外物事が期待通りに運ばないことを含意
◆ 否定文〜してはいけない (ことになっている)

What am I supposed to do?
(何をすればいいですか。→ 何をすることになっていますか)

He is supposed to arrive at eleven.
(彼は11時に着くことになっている。)

There is supposed to be a package for me.
(荷物が届いているはずだ。)

I told you, you‘re not supposed to come in here.
(入ってきてはいけないと言ったでしょう。)

After using the stapler, please put it back where it‘s supposed to be.
(ホチキスを使ったら元の位置に戻しておいてください。)

He was supposed to be home by nine o’clock, but he was late.
(彼は9時には帰宅しているはずだったが遅くなった。→ 過去形はしばしば実現しなかったことを暗示)

もし〜としたら

suppose の基本イメージ「いったん下に置く」は、「仮定する・想定する」という意味につながります。

Suppose (that) SV で、「もし〜としたら」という if の表現になりますが、確実性が高い場合は直接法現在、それ以外では仮定法がふつうです。

Suppose he does not come?
(彼が来なかったとしたら?)

Suppose it were true, what would you do?
(それが本当だとしたら、あなたはどうする?)

Suppose it doesn’t work out, you still have to work harder.
(うまくいかなかったとしても、あなたはもっと頑張らなければならない。)

〜したらどう?

口語表現で、文頭で suppose を用いて「〜してはどうか」と提案を表すことがあります。

Suppose you do/did your homework first?
(まず宿題をやったらどう?)

Suppose we change the subject.
(話題を変えてはどうだろうか。)

相手への打ち消しを期待

suppose には、相手への苛立ちや、打ち消しを期待するようなニュアンスもあります。

I suppose you think I’m crazy.
(あなたは私を狂っていると思っているのね。)

suppose it’s too late to get anything to eat, isn’t it?
(食べるものを買いに行くには遅すぎるよね。)

決まり文句

suppose を使った決まり文句をいくつかご紹介します。

I don’t suppose . . .

「〜というのは無理でしょうか」という、丁寧な依頼を表します。

I don’t suppose you’d let us talk to him?
(彼と話をさせてもらえませんか。)

You don’t suppose . . .

「〜ということはないでしょうね」という、真実であって欲しくないことを含意した言い方です。

You don’t suppose he is the King, do you?
(彼が王様だと思っているわけではないわよね。)

What’s that supposed to mean?

「それはどういう意味だ」という、当惑や怒り、苛立ちを表します。


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