【anfassen】ドイツ語の分離動詞を攻略する

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「触る」「感触がする」「扱う」などを意味する分離動詞 anfassen の使い方を、例文とともにご紹介していきます。

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目次

anfassen の基本概念

前綴り an は、基本的には「接触」「照準」を表しており、fassen が「手でしっかり掴む」「人を捕らえる (逮捕する)」を意味していますので、「手に取る」「触れる」のイメージで覚えておきますと、状況や文脈から意味を推測できる場合があります。

英語では、fassencatchgrasp などで、anfassentouch だと考えるとニュアンスが掴みやすいかと思います。

anfassen の基本の活用形

助動詞haben 支配
1人称fasse an
親称 dufasst an
er / sie / esfasst an
2人称複数 ihrfasst an
親称 du 過去形fasstest an
過去形fasste an
ihr 過去形fasstet an
過去形複数fassten an
過去分詞angefasst
zu 不定詞anzufassen

自動詞

anfassen は 自動詞 と 他動詞の用法があります。

自動詞とは、4格目的語をとらない動詞のことです。前置詞句は文の要素にはなりません。

手助けをする

Der Korb ist schwer. Fass doch mal (mit) an!
(カゴが重いわ、ちょっと手を貸して!)

関連記事:【doch の使い方】ドイツ語トレーニング

他動詞

他動詞とは、4格目的語をとる動詞のことです。

触る、手に取る

Fass mich nicht an!
(私に触らないで!)

Wer hat meine Waffe angefasst?
(俺の銃に触ったのは誰だ?)

Er hat den Frosch mit spitzen Fingern angefasst.
(彼はカエルに指先でそっと触れた。)

Sie fasste vorsichtig das Weinglas an.
(彼女は慎重にワイングラスを手にとった。)

Er fasst mich immer an, wenn er mit mir spricht.
(彼が私と話すとき、彼はいつも私に触れます。)

Bitte fass das Eis nicht mit bloßen Händen an.
(素手で氷に触らないようにね。)

Ich habe jahrelang keinen Tennisschläger angefasst.
(何年もテニスラケットに触っていない。)

Das Mädchen fasste den heißen Ofen an und verbrannte sich die Hand.
(その少女は熱いストーブに触って手を火傷した。)

関連記事:【bloß の使い方】ドイツ語トレーニング

POINT

・spitz:❶先の尖った、先端の ❷辛辣な
・die Waffe:銃、武器
・bloß:【形容詞】❶(身体の部分・刃物・地面などが) むき出しの ❷ただの、単なる /【副詞】単に、ただ. . . だけ /【心態詞】(命令文) さあ、さっさと、(感嘆文で) いったい、なんて. . . なんだ、(願望文で) 〜だったらなぁ
・jdn. verbrennen:火傷を負わせる
・sich verbrennen:火傷をする

扱う

Der Chef fasst die jungen Mitarbeiter hart an.
(ボスは若い部下たちを厳しく扱った。)

Sie hat an meiner Art, die Dinge anzufassen, immer etwas auszusetzen.
(彼女は私のやり方にいつも文句ばかり言う。)

関連記事:【an】ドイツ語の前置詞を徹底攻略

POINT

・die Art:方法、やり方
・das Ding:❶(ふつう複数で) 物、物体、持ち物 ❷(複数で) 物事、事柄、事態、出来事 (英語の thing と同様に幅広く使えますが、非常に口語的です)
・不定代名詞(viel・etwas・nichts など) an jdm./etw3(Dat.) aussetzen:〜を非難する、文句を言う

取りかかる

Er fasste die Aufgabe mit Eifer an.
(彼はその課題に熱心に取りかかった。)

関連記事:【mit】ドイツ語の前置詞を徹底攻略

POINT

・die Aufgabe:任務、課題、作業、仕事
・der Eifer:熱意、情熱 (特に職業・目的・政治・宗教活動に関する事柄に用いる)

感情が襲う

日本語にも「恐怖に囚われる」など、感情や考えが人の心を拘束することがあるように、ドイツ語でも恐怖・同情・嫌悪などが人を襲う場合にも、anfassen を使うことが出来ます。

Furcht fasste mich an.
(私は恐怖の念に囚われた。)

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POINT

・dir Furcht:❶恐れ、恐怖、不安 ❷(神への)畏敬の念

再帰代名詞

再帰代名詞 sich を伴って、「〜の感触がする」を表します。

Der Stoff fasst sich weich wie Seide/Wolle an.
(その布地は絹 / ウールのように柔らかい手触りだ。)

POINT

・der Stoff:生地、織物
・die Seide:絹


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