【zu 不定詞】ドイツ語トレーニング

不定形と不定詞」に続き、今回は「zu 不定詞」について学習していきましょう。

ご興味のある方は、当サイトで ドイツ語クイズ を出題しておりますので是非ご覧ください。

目次

zu 不定詞

不定形と不定詞」でも触れていますが、文において用いられる動詞のうち、主語、数、時制、法などに呼応して用いられるものを「定形」、これらに呼応させることなく、活用させずに原形で用いられる動詞を「不定形」といいます。

<定形と不定形の違い>

・定形:主語、数、時制、法などに呼応させる
・不定形:活用させずに原形のまま用いる

不定形の動詞は、「不定詞」と「分詞(現在分詞・過去分詞)」とに分かれ、不定詞を述語動詞の「目的語」や「名詞の意味の付加語」に用いる場合は、不定詞に zu を付けて使われます。

英語の to 不定詞の用法とほぼ同じですが、対して語順は日本語とほぼ同じになります。
また、zu は不定詞の前、分離動詞の場合は前綴りと基本動詞の間に置かれます。

zu 不定詞句の語順

zu 不定詞句内では、動詞は末尾で、副詞や名詞などは前方になります。

Golf zu spielen
(ゴルフをプレイすること)

morgen abzufahren
(明日出発すること)

fleißig Deutsch zu lernen
(熱心にドイツ語を学ぶこと)

mit der ganzen Familie zusammen zu leben.
(家族全員と一緒に暮らすこと)

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名詞的用法

zu 不定詞句は、名詞句や前置詞句に準ずるため、主語や目的語の代わりとなって「〜すること」を意味します。es を先行させることも多いです。

Es ist mein Traum, im Weltall zu reisen.
(宇宙を旅行するのが、私の夢です。)

Er hat die Angewohnheit, nachts Gitarre zu spielen.
(彼は夜にギターを弾く習慣がある。)

Wir sind bereit, die Reise zu machen.
(私たちは旅行の準備が出来ている。)

Ich habe vergessen, die Tür abzuschließen.
(ドアに鍵をかけるのを忘れた。)

Es ist zu spät, heute Abend ins Kino zu gehen.
(今夜映画に行くには遅過ぎる。)

Er riet mir davon ab, alleine dorthin zu gehen.
(彼は私に一人でそこに行かないように忠告した。)

Er behauptete, nicht davon gewusst zu haben.
(彼はそれについて何も知らなかったと言った。)

Ich bitte, die Tür zu schließen.
(ドアを閉めてくださるようお願いします。)

Er versprach mir, mich mit dem Wagen abzuholen.
(彼は私に車で迎えに来てくれると約束した。)

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POINT

・jdm. von etw. abraten:人に〜しないように忠告する
・versprechen:約束する
・behaupten:主張する、言い張る

形容詞的用法

希望、願い、意図などの名詞を説明する使い方です。

Sein Ziel war Politiker zu werden.
(彼の目標は政治家になることだった。)

Sie ist es gewohnt, früh aufzustehen.
(彼女は早起きに慣れている。)

Es ist unvernünftig, bei dieser Kälte schwimmen zu gehen.
(この寒さで泳ぎに行くなんて愚かなことだ。)

Ihr Wunsch, in Berlin Malerei zu studieren, wurde endlich wahr.
(ベルリンで絵の勉強をしたいという彼女の願いがついに実現した。)

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POINT

・unvernünftig:無分別な、思慮のない、聞き分けのない
・die Malerei:絵を描くこと、ペンキを塗ること

前置詞につなげる

zu 不定詞は、動詞の前置詞つき目的語としても使われます。前置詞格目的語を受ける場合は「da(r)-前置詞」という代名副詞を用います。

Er ist stolz darauf, ein Haus gekauft zu haben.
(彼は家を買ったことを誇りに思っている。)

Sie entschied sich dafür, sofort abzureisen.
(彼女はすぐに出発することに決めた。)

Er appellierte an die Teilnehmer, Ruhe zu bewahren.
(彼は参加者に落ち着くように訴えた。)

Darf ich Sie darum bitten, die Bestellung zu bestätigen?
(ご注文をご確認いただきますようお願いいたします。)

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POINT

・auf jdn./etw. stolz sein:〜を誇りに思う
・sich entscheiden:決定する、決断する、選択する
・an etw./jdn. appellieren:〜を求める、要請する
・um etw. bitten:〜をお願いする
・bestätigen:(意見・注文などを)確かめる、確認する、事実であることを認める

um zu

「〜するために、〜をする」という目的を表します。

Er ist zu jung, um das zu verstehen.
(彼がそれを理解するには若過ぎる。)

Ich studiere, um Dolmetscher zu werden.
(通訳者になるために勉強しています。)

Um nicht durch die Prüfung zu fallen, musst du mit aller Kraft lernen.
(試験に落ちないように、全力で勉強する必要があります。)

Lasst uns auf den Berg steigen, um von oben das Feuerwerksehen zu können.
(山に登って、上から花火を見に行きましょう。)

Der Dieb benutzte einen Schraubenzieher, um das Auto aufzubrechen.
(泥棒はドライバーを使って車の中に侵入した。)

Obwohl ich durch den ganzen Regen gegangen bin, um sie zu treffen, war sie nicht da.
(雨の中を彼女に会いに行ったにもかかわらず、彼女は留守だった。)

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◆ この um . . . zu の用法では、逆説的に「意外な結果」を表すことがあります。しばしば zu 不定詞句内に danngleich などが挿入されます。

Er kam, um gleich wieder wegzugehen.
(彼は、来たかと思ったらすぐにまた行ってしまった。)

Sie heirateten, um sich schon nach wenigen Monaten wieder scheiden zu lassen.
(彼らは結婚したと思ったら数ヶ月も経たないうちに離婚してしまった。)

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POINT

・mit aller Kraft:全力で
・benutzen:使う、利用する
・aufbrechen:こじ開ける
・obwohl:〜にもかかわらず

haben . . . zu 不定詞

話法の助動詞 müssen と同様に、必然・義務を表します。

Ich habe viel zu erzählen.
(私には話すことがたくさんあります。)

Wir haben alte Möbel zu verkaufen.
(私たちは古い家具を売り払わなければならない。)

Die Kinder haben ihre Hausaufgaben noch zu machen.
(子供たちには、まだしなければならない宿題がある。)

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sein . . . zu 不定詞

seinzu 不定詞で、「〜されうる」「〜されなければならない」という受動の意味になります。

Dieses Problem ist zu lösen.
(その問題は解決されなければならない。)

Die Schreibsachen sind mitzubringen.
(筆記用具は持参してこなければならない。)

Wechselseitige Entscheidung ist zu berücksichtigen.
(相互の決定を考慮に入れる必要があります。)

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POINT

・die Entscheidung:決定、決断、決心
・berücksichtigen:尊重する、熟慮する

ohne . . . zu

「〜せずに」を表します。ohne dass . . . に言い換えることができます。

Vielleicht habe ich sie verletzt, ohne es zu merken.
(気づかないうちに彼女を傷つけたかもしれない。)

Er ging, ohne sich umzudrehen.
(彼は振り返らずに去った。)

→ Er ging, ohne dass er sich umdrehte.

statt . . . zu

「〜する代わりに」を意味します。

Er legte sich aufs Bett, statt zu arbeiten.
(彼は仕事をすることなくベッドに横になった。)

Ich bevorzuge es zu laufen, statt zu reiten.
(車に乗るより歩く方が好きです。)

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POINT

・bevorzugen:〜を好む、賛成する (英語のfavor)
・reiten:(人が、乗り物や馬などに)乗る、乗って走る

先行する名詞の付加語として

先行する名詞を説明、限定したり、etwasvielnichts などの不定代名詞の付加語として用いられます。

Hast du etwas zu schreiben?
(何か書くもの持ってる?)

Sie haben nichts zu essen.
(彼らは食べるものが何もない。)

Haben wir Zeit, auf die Toilette zu gehen?
(お手洗いに行く時間はありますか?)

Bis zum Umzug gibt es noch viel zu tun.
(引っ越しまでにやらなければならないことがたくさんある。)

„Danke!“ – „Nichts zu danken!“
(有難う。- どういたしまして。)

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POINT

・der Umzug:引っ越し、転居

他の動詞と共に

zu 不定詞と結びついて、一定の意味を加える動詞があります。

Er scheint krank zu sein.
(彼は病気のようだ。)

Er versteht sich zu benehmen.
(彼は礼儀を心得ている。)

Sie brauchen ihr nicht zu helfen.
(あなたは彼女のお手伝いをする必要はない。)

Ein Gewitter drohte auszubrechen.
(嵐になりそうだった。)

Zum Abendessen pflegt er Wein zu trinken.
(彼は夕食にいつもワインを飲む。)

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POINT

・aussehen:(人・物・外観などが)〜に見える
・sich benehmen:振る舞う、行動する
・drohen etw. zu tun:(否定的なことが)今にも〜しそうだ
・etw. zu tun pflegen:〜することを習慣としている

熟語表現

zu 不定詞は、主文の語順に影響を与えません。

Sie ist, um es kurz zu sagen, eine Quatschtante.
(要するに、彼女はおしゃべりなんだよ。)

Um die Wahrheit zu sagen, ich mag ihn nicht.
(実を言うと、私は彼が好きではない。)

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POINT

・die Quatschtante:うわさ話やゴシップが好きな人
・die Wahrheit:真実、事実

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