【wer と was/不定関係代名詞】ドイツ語の関係代名詞②

ドイツ語の「不定関係代名詞」である werwas を使った文章の作り方を、例文とともにご紹介していきます。

ご興味のある方は、当サイトで ドイツ語クイズ を出題しておりますので是非ご覧ください。

目次

ドイツ語の関係代名詞

「関係代名詞」とは、関係文の先頭に立って「接続詞」と「代名詞」の機能を合わせもつ代名詞のことで、2つの文をつなげ、その代名詞の内容を詳しく説明する役割を果たします。人称・性・数は先行詞と一致し、格は関係文の働きによって変化します。

ドイツ語の関係代名詞にはいくつかのルールがあります。

・コンマで区切る
・副文の定動詞は文末に置かれる
・関係代名詞の性と数は先行詞と一致する
・先行詞が国名や地名などの固有名詞、および 副詞 の場合は関係副詞(wo、woher、wohin)を用いる

関係詞従属接続詞 によって導かれる文は「副文」となり、英語では従属節にあたります。

副文とは

副文は、時間、理由、結果、仮定などの論理展開を明確にしたうえで、それらを主文と結びつけ、主文の情報を補う働きをします。

  • 主文:文の中の最も重要な部分
  • 副文:主文を構成する要素のひとつ

副文においては定動詞が文末に置かれ、関係詞 や 従属接続詞 とで「枠構造」を形成し、主文を構成する要素のひとつとなります。

主文 + 副文(関係詞/従属接続詞 + 主語や目的語など + 定動詞)

例文を見てみましょう。

Obwohl das Wetter so schön ist, müssen wir zu Hause bleiben.
(こんなに天気がいいのに、私たちは家にいなければならない。)

Obwohl は相反する事柄を導く従属接続詞で、副文の定動詞が文末に置かれています。この例文では副文が文頭に来ています。

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不定関係代名詞

先行詞をもたない関係代名詞を「不定関係代名詞」といい、これは「関係代名詞に先行詞が含まれている」と考えるためです。先行詞が人物の場合は wer、物の場合は was を使います。

・wer:英語の「who」に相当し、「〜する人(は誰でも)」を表す
・was:英語の「what」に相当し、「〜するもの(は何でも)」を表す

wer

wer は、「〜する人」を表し、以下のように格変化します。日常会話においては、1格以外はあまり使われません。

1格2格3格4格
werwessenwemwen

それでは、1格から4格の例文の定動詞の位置、そして関係代名詞の人称に注目しながら読み進めてみてください。

1格

Wer mitkommen will, soll die Hand heben.
(一緒に行きたい人は手を挙げてください。)

Wer zuletzt lacht, lacht am besten.
(最後に笑う者が最もよく笑う。)

Es wird noch geheim gehalten, wer der nächste Kanzler sein wird.
(誰が次期首相になるかはまだ秘密である。)

Wer in diesen Club eintreten möchte, benötigt mindestens zwei Empfehlungsschreiben.
(このクラブに入会を希望する人は、少なくとも2名の推薦が必要です。)

Die Kinder schlugen sich darum, wer zuerst mit dem Fahrrad fahren durfte.
(子供たちは、誰が最初に自転車に乗るかで争った。)

Wer einmal lügt, dem glaubt man nicht, auch wenn er doch die Wahrheit spricht.
(一度嘘をついた人は、たとえ真実を言っても誰も信じない。)

→ この dem は「嘘をついた人」を指し、man (他の人)がその人を nicht glauben「信じない」という意味です。

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POINT

・eintreten:(組織・会社などの)一員になる、(大学に)入学する
・benötigen:〜を必要とする、要求する
・mindestens:少なくとも
・das Empfehlungsschreiben:推薦状、推薦文
・der Kanzler:首相、大臣、閣僚
・etw. geheim halten:〜を秘密にしておく
・auch wenn:たとえ〜としても
・die Wahrheit:真実、本当のこと

2格

Wessen man bedurfte, dem wurde Unterstützung zuteil.
(必要とされた人物が支持を得た。)

Wessen Recht groß ist, der hat auch große Pflichten.
(大いなる力には、大いなる責任が伴う。)

POINT

・etw2(Gen.) bedürfen:〜を必要とする
・die Unterstützung:援助、支援、支持
・jdm./etw. zuteilwerden:与える、授ける
・die Pflicht:義務、責任

3格

Wem nicht zu raten ist, dem ist auch nicht zu helfen.
(忠告を受け入れない人は助けようもない。)

POINT

・jdm. raten:助言する、忠告する

4格

Wen wir lieben, den möchten wir nicht gern verlieren.
(私たちは愛する人を失いたくないものです。)

POINT

・jdn. lieben:愛する、可愛がる
・verlieren:verlieren:(人や貴重なものを)失う、失くす、紛失する、(試合や競争などで)負ける

was

was は、「〜するもの」を表し、以下のように格変化します。

1格2格3格4格
waswessenwas

それでは、例文の定動詞の位置、そして関係代名詞の人称に注目しながら読み進めてみてください。

Was er sagt, ist falsch.
(彼の言っていることは間違っている。)

Was er auch immer anfing, wurde ein Erfolg.
(彼は何を始めてもことごとく成功した。)

Auf dem Zettel steht, was ich diesmal schaffen soll.
(このリストには今回するべき仕事が書かれている。)

Hast du überhaupt begriffen, was ich dir vorhin gesagt habe?
(私が先程言ったことが分かりましたか?)

POINT

・anfangen:〜を開始する、始める(自動詞/他動詞)
・begreifen:理解する、把握する
・vorhin:ついさっき、今しがた

先行詞がある場合

was は先行詞をもたない不定関係代名詞とご説明しましたが、一定のイメージを持たない不定代名詞を先行詞にとる場合があります。

・alles
・etwas
・nichts
・das
・das Beste などの、形容詞の最上級を名詞化したもの

Ich will alles, was ich haben kann.
(持てるものは全て欲しい。)

Ich erblickte etwas, was ich vorher noch nicht gesehen hatte.
(私はこれまで見たことがなかったものを見ました。)

Im Fernsehen kommt nichts, was ich mir ansehen möchte.
(テレビでは見たいものがやっていない。)

Das, was du sagst, ist nicht wahr.
(君の言うことは本当ではない。)

Mach das Beste, was du kannst!
(最善を尽くすこと。)

POINT

・erblicken:見つける、目に留める、認める
・vorher:それ以前に、前もって、あらかじめ
・im Fernsehen laufen/sein/kommen:放映中である
・sich3(Dat.) etw. ansehen:〜をじっくり見る、観賞する

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