
COUNTIF 関数は、指定した条件に完全に、または部分的に一致しているデータの数を表示させることが出来る便利な関数です。
今回は、COUNTIF 関数の基本的な使い方を学習していきましょう。
なお、当サイトでは Excel ではなく Numbers を使って解説しています。
目次
COUNTIF 関数
COUNTIF 関数は、指定した条件に一致するセルの「個数」を算出する関数です。
特定の文字が入っているセルの数や、目標の数値を達成した人数、といった幅広い使い方があります。
COUNTIF 関数の式の確認
COUNTIF 関数は、「条件範囲」「条件」の2つの要素で構成されます。
検索する範囲の中から検索条件に一致するデータを探し、検索結果に対応するセルの数を返します。
= COUNTIF ( 条件範囲 , 条件 )
条件範囲 | セルの範囲を指定(例 / B3:B8) |
条件 | 数値や文字列、比較演算子を使った数式、ワイルドカード、セル範囲など |

比較演算子の書き方
比較演算子を使う場合は、以下のように指定します。
A1=1 | A1セルが1と等しい |
A1<=1 | A1セルが1以下である |
A1<1 | A1セルが1よりも小さい |
A1>=1 | A1セルが1以上である |
A1>1 | A1セルが1よりも大きい |
A1<>1 | A1セルが1ではない |
COUNTIF 関数を書く
セルにカーソルを合わせ、「= COUNTIF」と入力するか、「挿入」メニューから「新規数式」を選択します。

「統計」から COUNTIF を選択するか、検索窓に「COUNTIF」と入力しても探すことが出来ます。「関数を挿入」をクリックします。

① 人数を求める
ここでは、販売目標 8,000,000 円を達成した人数を求めるように設定してみます。

数値とセル範囲以外を指定する場合は、ダブルクオーテーション「“」で囲みます。
= COUNTIF ( B2:B11, “>=8000000” )

入力結果
指定した条件の通りになっているか確認しましょう。

② 特定の文字列が入っているセルの個数を求める
さきほどは「○円以上」で指定しましたが、続いては居住している区によってその人数を求めるように設定してみましょう。
= COUNTIF ( B2:B14, D2 )
条件にD2 セル「新宿区」を選択すると、新宿区に住んでいる人数を返します。

検索条件は、ワイルドカード「*」「?」を使って指定することが出来ます。
状況に応じて使い分けると便利です。
* | 任意の文字列 | |
? | 任意の一文字 | |
*海* | 「海」を含む文字列 瀬戸内海、海岸、北海道 など | |
海* | 「海」で始まる文字列 海岸、海開き、海水浴 など | |
*山 | 「山」で終わる文字列 嵐山、火山、丸山 など | |
山?? | 「山」で始まる3文字の文字列 山盛り、山並み、山間部 など | |
??山 | 「山」で終わる3文字の文字列 富士山、筑波山、高野山 など | |
<>山 | 「山」を含まない文字列 |
例えば「新」で始まる文字列を指定する場合は「新*」とします。
= COUNTIF ( B2:B14, “新*” )

【重要】参照範囲を固定する
他のセルに関数をペーストしたときに、指定している行が動かないように設定します。
関数の中で指定しているセルの部分の「▼」をクリックすると、設定窓が開きますので、チェックボックスにチェックを入れます。
範囲の開始と終了をそれぞれ設定することができ、チェックを入れると「$」のマークがつきます。
= COUNTIF ( B$2:B$14, D2 )

Enter を押して式を反映させたら、黄色のハンドルを下にドラッグしてセルを自動入力させます。

入力結果
指定した条件の通りになっているか確認しましょう。
