
こちらの記事では、MID 関数 と FIND 関数 を組み合わせて、特定の文字を基準とした文字列を抜き出す方法をご紹介しています。
なお、当サイトでは Excel ではなく Numbers を使って解説しています。
目次
MID 関数 と FIND 関数
MID 関数 は「文字列」の特定の位置から指定の文字数分を抜き出す関数で、FIND 関数 は「検索した文字」が、その文字列内で最初に現れる位置を求めることができる関数です。
この2つの関数を組み合わせることにより、特定の文字を基準に抜き出す文字列を指定することが出来ます。
特定の文字を基準に文字列を抜き出す
ここでは、メールアドレスの中から「ドメイン」つまり「@より後ろの文字列」を抜き出してみましょう。

セルにカーソルを合わせ、「= MID」と入力するか、「挿入」メニューから「新規数式」を選択します。

「テキスト」から MID を選択するか、検索窓に「MID」と入力しても探すことが出来ます。「関数を挿入」をクリックします。

MID 関数 の式の確認
= MID ( 対象文字列, 開始位置, 文字列の長さ )
対象文字列 | 抜き出す文字列のセルを指定 |
開始位置 | 「対象文字列」から抜き出す文字の開始位置を指定 |
文字列の長さ | 抜き出す文字列の数を指定 |
FIND 関数 の式の確認
= FIND ( 検索文字列, 対象文字列 [, 開始位置] )
検索文字列 | 検索する文字列をのセルを指定 |
対象文字列 | 「検索文字列」の位置を求める文字列を指定 |
(開始位置) | 「対象文字列」内で検索を開始する位置を指定 |
関数を書く
まず、関数の式の立て方を順を追って整理してみましょう。
- MID 関数の「対象文字列」を指定
- 「開始位置」に FIND 関数を入れ子にする
- 「検索文字列」に “@” を、そして「対象文字列」に「検索文字列」の位置を求める文字列のセルを指定
- 最後に「文字列の長さ」として、ドメインの文字数は固定ではないため、ここでは多めに「50」と入力
・関数で文字列(テキスト)を指定するときは「”」で囲むのを忘れないようにしましょう。
・抜き出したいのは「 @ 」のあとからなので、MID 関数の「開始位置」に「 +1 」を付け加えます。「検索文字列」を含みたい場合はこの「 +1 」は必要ありません。
= MID ( 対象文字列, FIND ( “検索文字列“, 対象文字列 ) +1, 文字列の長さ )
↓
= MID ( A2, FIND ( “@“, A2 ) + 1, 50 )

Enter を押して式を反映させたら、黄色のハンドルを下にドラッグしてセルを自動入力させます。

入力結果
指定した条件の通りになっているか確認しましょう。
