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バーデン=ヴュルテンベルク州の北部、ロマンティック街道に位置するクレクリンゲンは、ローテンブルクからバスまたはタクシーで30分ほどの距離にある、のどかで小さな街です。
私はこの時ローテンブルクに宿泊し、ヘルゴット教会と指ぬき博物館を見学する目的で、日帰りでクレクリンゲンを訪れました。
こちらの記事では、世界でも珍しい Fingerhut Museum 指ぬき博物館をご紹介します。
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この日はお天気に恵まれて、とても気持ちが良いです。
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▼ 指ぬき博物館への標識。街の中心部から10〜15分ほど歩きます。
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▼ 案内板にも指ぬきがデザインされています。
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ヨーロッパで唯一の指ぬき博物館
▼ ピンクの窓枠が可愛らしいです。入り口は左手にあります。
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▼ 壁には指ぬきをくわえたドラゴンがいます。
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▼ 坂を下ったところに入り口があります。
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▼ 入り口には指ぬき型のライトが。
よく見ると、ハサミや糸、ボタンなどがデザインされています。
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▼ 入り口で日本語のリーフレットをいただきました。
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ロマンティック街道は、ドイツ国内の観光ルートとしても屈指の人気を誇っていますので、クレクリンゲンにも多くの日本人が訪れています。
リーフレットによると、この指ぬき博物館は1982年にトーアヴァルト・グライフ氏とその娘ブリジッテさんによって開館されたそうです。
現在は指ぬきマイスターのヘルムト・グライフさんと奥様が運営なさっています。
1フロアでこじんまりとしていますが、約4000点もの指ぬきが所狭しと並べられています。
▼ 銀製の美しい指ぬき。中国製や日本製なども展示されています。
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▼ ヴィンテージものの貴重な指ぬきから、有名な陶器ブランドの指ぬきまで様々です。
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たかが指ぬきと侮るなかれ。
どれもこれも精巧な作りで、その芸術性の高さに驚かされます。
▼ 上の段に並んでいる指ぬきは、編んで作られています。
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▼ 細かいところまで見ていると、時間が経つのを忘れてしまいます。
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▼ こちらは針の入れ物などが展示されています。
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▼ アンティークのお裁縫道具です。
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展示用の指ぬき以外にも、コレクター向けの高価な指ぬきや、お土産用のお手頃価格の指ぬきまで多数販売されています。
私は1セントコインが嵌め込まれ指ぬきと、射手座のシンボルが描かれた指ぬきを購入しました。
クレクリンゲンの中心部に戻ります
来た道を歩いて、Kreuzstraße クロイツ通りを左折しました。
▼ Kreuzstraße クロイツ通りでひときわ目立つ立派な木組みの家は薬局(Apotheke)です。
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▼ Torstraße トーア通りから Evangelisches Pfarramt 福音教会の塔が見えます。
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▼ 石段の途中にあるのは Zum Schlossbäck というカフェ・レストランです。
昔お城のパン屋さんだったようです。
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ローテンブルクへの帰り道
この日は、宿泊しているローテンブルクから日帰りでクレクリンゲンを訪れていましたが、観光を終えてバスの時刻表を見ると、もうローテンブルク行きのバスが無いことに気づきました。
慌てて近くの市庁舎に入り、タクシーを拾えるか聞いてみたところ、すぐに電話でタクシーを呼んでくださいました。ホッと一安心です。
タクシーの中で、ヘルゴット教会や指ぬき博物館を見学したことなどを話していると、運転手さんが「もう少ししたらローテンブルクを一望できる場所があるのよ」とおっしゃるではありませんか!
そしてオススメの撮影スポットで降ろしていただき、そこから見えたローテンブルクの街並みは、本当に忘れられない景色となりました。
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最後に
指ぬき博物館は、指ぬき好きはもちろんのこと、ミニチュアなど小さな可愛いものがお好きな方にもオススメです。
すぐそばには、ドイツを代表する彫刻家 Tilman Riemenschneider ティルマン・リーメンシュナイダーの最高傑作といわれる「聖母マリアの昇天」で有名なヘルゴット教会がありますので、クレクリンゲンを訪れた際には是非足を運んでみてください。
▼ Fingerhut Museum クレクリンゲンの指ぬき博物館の公式サイト
https://www.fingerhutmuseum.de/