
ドレスデン中央駅北口から、ショッピングエリアを抜けて旧市街へてくてく歩いて行きますと、Altmarkt アルトマルクト広場にたどり着きます。
その広場に堂々と佇んでいるのが、ドレスデンの象徴的存在、フラウエン教会(聖母教会)です。こちらはバロック様式で建てられたプロテスタント教会(ルター派)で、2005年に再建されました。
ドレスデンがガイドブックや広告などで紹介される場合、必ずといっていいほどフラウエン教会が配置された写真が使われるほど、ドレスデンにとっては大変重要な意味をもちます。
▼ ファサードの、ところどころに黒っぽい石が使われているのが見えますでしょうか。こちらは「世界最大のジグソーパズル」とも称されているそうで、ドレスデンの街が第二次世界大戦で瓦礫の山と化したとき、人々は焼け落ちた教会の破片の石を回収し、いつかの復元のために番号を振りました。その損傷した黒い石のうち数千個がコンピュータプログラムの力によって適宜配置されるかたちで使用され、新しい石とともに教会はもとの姿を取り戻したのだそうです。この黒い石に、「戦争の悲劇を二度と繰り返さない」という人々の願いが込められているのです。

モザイクのような石づくりに、ドレスデンの破壊と復興の歴史が刻まれているのですね。
▼ 石造建築の傑作ともいわれるドーム型が特徴的な教会内には、荘厳で優美な雰囲気が漂います。


▼ 天井には、4人の福音書記者(マタイ、ルカ、ヨハネ、マルコ)と、4つのキリスト教の美徳(愛、希望、慈愛、信仰)が描かれています。

私がお勧めせずとも、ドレスデン観光のさいにはどなたでも足を運ばれるとは思いますが、この教会が語りかけてくる悲劇と再起の物語を、是非あなたの肌で感じてみてください。

