英文簿記の基礎を学ぶ⑥ 決算手続き/財務諸表

決算手続きもいよいよ終盤です。
利益剰余金および配当金の処理と、損益計算書と貸借対照表の作成についてまとめています。

目次

Retained earnings / 利益剰余金

Elements of retained earnings(利益剰余金の構成要素)>

Retained earnings は、設立以来の Net income(または Profit for the yearが累積されたものであり、企業内部に留保されているものを指します。

純資産を構成する項目のひとつ、Stockholders’ equity (株主資本)の一部であり、分配可能算定額の基礎となります。

Equity(資本)は、Net income(または Loss )によって増減します。

今期のNet income = Revenue ー Expense
期首の Retained earnings + 今期の Net income = 今期の Retained earnings

算出方法

Ex. 当期の Revenue は $5,000 で、Expense は $3,420 であった。
また期首の Retained earnings(利益剰余金)は $1,300 であった。

  • Net income → $5,000 ー $3,420 = $1,580
  • 期末の Retained earnings → $1,300 + $1,580 = $2,880

Ex. 上記の次期の Revenue は $4,000 で、Expense は $5,420 であった。
また期首の Retained earnings(利益剰余金)は $1,300 であった。

  • Net loss → $4,000 ー $5,420 = ▲$1,420
  • 期末の Retained earnings → $2,880 ー $1,420 = $1,460

Dividends / 配当

Retained earnings は、stockholder から拠出された資金を用いて得た成果であるため、stockholder への Dividends(配当)は Retained earnings を原資として行われます。
配当の残りは、企業に留保されます。

つまり、Retained earningsNet income(または Loss)によって増減するとともに、Dividends によって減少することになります。

仕訳例

Ex. A社 は Board of directors(取締役会)で、配当を $5,000 行うことを決定した

● 取締役会が Dividendsdeclare(宣言)したときの仕訳

Dr. Retained earnings   5,000
 Cr. Dividends payable   5,000

● 配当金が支払われたときの仕訳

Dr. Dividends payable   5,000
 Cr. Cash   5,000

Financial Statements / 財務諸表の作成

決算において最終的に作成する財務諸表は、「損益計算書」と「貸借対照表」の2種類です。作成のポイントを押さえておきましょう。

Income Statement(損益計算書)

一会計期間における企業の Income・Expense の内訳 及び Profit(または Loss)を一覧表にまとめ、Result of operation(経営成績)を明らかにするためのものです。

損益計算書は、略してI/S や P/L 、ほか Profit and loss または Profit and loss accountStatement of operations とも呼ばれます。

作成のルール

Sales(売上高)から、返品や割引などがあれば Sales returns(売上返品)、Sales allowances(売上値引)、Sales discounts(売上割引)を控除し、
Net sales(純売上高)を表示します。

Net sales から③ Cost of sales(売上原価) を引き、④ Gross profit(売上総利益)を表示します。

Gross profit から ⑤ Distribution costs(販売費)と ⑥ Administrative expense(管理費)を合わせた Operating expense(営業費用)を引いて、⑦ Operating profit(営業利益)を表示します。

Distribution costs の例・Sales salaries・・・販売担当従業員の給与
・Delivery expense(Freight-out)・・・発送費
・Advertising expense・・・広告宣伝費
Administrative expenses の例

・Officers’ salaries・・・執行役員の給与
・Office salaries・・・管理担当従業員の給与
・Travel expense・・・管理担当従業員の出張費
・Accounting and legal fees・・・会計士や弁護士の報酬
・Insurance expense・・・保険料
・Depreciation expense・・・減価償却費

Other income には、Interest income(受取利息)や Dividends income(受取配当金)などが含まれます。
Other expense には、Interest expense(支払利息)などが含まれます。

さらに ⑩ Income tax(法人税等)を差し引いて、最終的な利益である ⑪ Profit for the year(当期純利益)を表示します。

↓ 上記の ① 〜 ⑩ の手順を確認してください。

Balance sheet(貸借対照表)

一時点における企業のFinancial position(財政状態)を示すものです。
Balance sheet は、略してB/S 、ほか Statement of financial position とも呼ばれます。

AssetsLiabilities は、以下の2つの基準を用いることによって、current(流動)と non-current(固定)に区別します。

Current asset(流動資産)

企業が所有している資産のうち、決算日の翌日から起算して1年以内に現金化または費用化するか、
あるいは「現金 → 商品 → 売掛債権 → 現金」のように本業のサイクルの過程で発生するもの。

Cash, Accounts receivable, Inventory などがこれにあたります。

Non-current asset(固定資産)

企業が所有している資産のうち、決算日の翌日から起算して長期間(1年以上 )にわたって使用または利用される資産 のことを 固定資産といい、

・建物や機械、土地などの有形のもの
・特許権、商標権などの無形のもの
・有価証券・長期貸付金などのその他の資産

の3つに分かれます。

Current liabilities(流動負債)

企業が所有している負債のうち、決算日の翌日から起算し 1年以内に支払い期限がくるか、
「仕入 → 買掛債務」のように本業のサイクルの過程で発生するもの。

Accounts payable(買掛金)、Rent payable(未払家賃) などがこれにあたります。

Non-current liabilities(固定負債)

企業が所有している負債のうち、決算日の翌日から起算して支払い期限が1年を超えるか、本業のサイクル中の過程で発生しないもの。
Bonds payable(社債)、Loan payable(借入金)などがこれにあたります。

上記の4つの項目を 以下のように

Current assets(流動資産)、
Non-current assets(固定資産)、
Current liabilities(流動負債)、
Non-current liabilities(固定負債) を記入し、
Equity(資本) の欄には 保有する資産の残高を記入します。

期首の Retained earningsProfit for the year(当期純利益) を加算し、最終的な ⑥ Retained earnings(利益剰余金)を表示します。


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