こちらの記事では、複数の条件を満たす数値を合計する関数、SUMIFS 関数の基本的な使い方をご説明しています。
なお、当サイトでは Excel ではなく Numbers を使って解説しています。
目次
SUMIFS 関数
SUMIFS 関数は、複数の列に検索条件を設定した上で、全ての条件に一致する値の合計を求めることが出来ます。
例えば、
- 毎日の費用を、同じ科目ごとに合計したい
- ○○店の商品カテゴリごとに売上数を合計したい
- 社員さんごとに、交通費や飲食費を集計したい
などなど、使える場面はたくさんあります。
SUMIFS 関数の式の確認
= SUMIFS ( 合計範囲, テスト値, 条件, テスト値2, 条件2 . . . )
合計範囲 | 合計を求めるセル範囲を指定 |
テスト値 | ひとつ目の検索対象となるセル範囲を指定 |
条件 | 「テスト値」で指定したセルのうち、合計を求めたいデータの条件を指定 数値、文字列、セル範囲、比較演算子、ワイルドカードを使って指定できる |
SUMIFS 関数を書く
ここでは、日付ごとに、同じ勘定科目の金額が合計されるように設定してみましょう。
Step 1
関数を入力するセルにカーソルを合わせ、「= SUMIFS」と入力するか、「挿入」メニューから「新規数式」を選択します。
「数値」から SUMIFS を選択するか、検索窓に「SUMIFS」と入力しても探すことが出来ます。「関数を挿入」をクリックします。
Step 2
まず、「合計範囲」に金額を、「テスト値」に日付を、そして参照先の日付と一致させたいので、「条件」に参照先の日付のセルを設定します。
※ セルではなく文字列で設定する場合は、”通信費” のように「”」で囲みます。
= SUMIFS ( D2:D6, A2:A16, G1, . . . )
Step 3
続いて2つ目の条件として、参照先の勘定科目との一致で集計されるように設定します。
「テスト値2」に参照元のセル範囲を、そして「条件2」に参照先の勘定科目のセルを設定します。「, (コンマ)」を加えて条件を追加していきましょう。
= SUMIFS ( D2:D16, A2:A16, G1, C2:C16, F2 )
※ 関数の入力はまだ終わっていません。続いて、参照範囲を固定します。
Step 4 【重要】参照範囲を固定する
他のセルに関数をペーストしたときに参照範囲がずれないように、絶対参照と相対参照を設定します。
・絶対参照:参照先のセルを固定
・相対参照:参照先のセルが数式に連動して変化
今回の例の場合、「勘定科目」「金額」は絶対参照(行と列を固定)とし、集計する先の「日付」は行だけを、「勘定科目」のセルは列だけを固定します。
日付 | 相対参照(行のみ保持) |
勘定科目・金額 | 絶対参照(行と列を保持) |
集計先の勘定科目 | 相対参照(列のみ保持) |
関数の中で指定しているセルの部分の「▼」をクリックすると設定窓が開きますので、チェックボックスにチェックを入れます。
範囲の開始と終了をそれぞれ設定することができ、チェックを入れると「$」のマークがつきます。
Step 5 関数の最終確認
改めて、以下の設定になっているか確認しましょう。
日付 | 相対参照(行のみ保持) |
勘定科目・金額 | 絶対参照(行と列を保持) |
集計先の勘定科目 | 相対参照(列のみ保持) |
= SUMIFS ( $D$2:$D$16, $A$2:$A$16, G$1, $C$2:$C$16, $F2 )
Step 6 関数を他のセルに反映させる
Enter を押して式を反映させたら、黄色のハンドルを下にドラッグしてセルを自動入力させます。
入力結果
Enter を押して関数を反映させたら、指定した条件の通りになっているか確認しましょう。