こちらの記事では、複数の条件を満たすセルの個数を求めることができる、COUNTIFS 関数の使い方をご説明しています。
なお、当サイトでは Excel ではなく Numbers を使って解説しています。
目次
COUNTIFS 関数
COUNTIFS 関数は、複数の条件を指定して、それら全てを満たすセルの数を合計する関数です。条件に一致した人数や件数などを算出できるので大変便利です。
SUMIFS 関数 との違いは、SUMIFS 関数は数値を合計しますが、「COUNTIFS 関数はセルの数を数える」ということです。
COUNTIFS 関数の式の確認
= COUNTIFS ( テスト値1, 条件1, テスト値2, 条件2 . . . )
テスト値 | 検索の対象となるセル範囲を指定 |
条件 | 「テスト値」で指定したセルのうち、セルの数を求めたいデータの条件を指定 数値、文字列、セル範囲、比較演算子、ワイルドカードを使って指定できる |
COUNTIFS 関数を書く
ここでは、取引先と月が一致したときに、月ごとの取引回数が合計されるように設定してみましょう。
Step 1
関数を入力するセルにカーソルを合わせ、「= COUNTIFS」と入力するか、「挿入」メニューから「新規数式」を選択します。
「統計」から COUNTIFS を選択するか、検索窓に「COUNTIFS」と入力しても探すことが出来ます。「関数を挿入」をクリックします。
Step 2
今回の例では、「取引先」と「売上月」が全て一致したときに集計したいので、「テスト値1」に取引先のセル範囲、「条件1」に参照先の取引先名のセルを設定します。
※ セルではなく文字列で設定する場合は、”A” のように「”」で囲みます。
= COUNTIFS ( D2:D6, A2:A16 , テスト値2, 条件2 . . . )
Step 3
続いて、参照先の月と一致させたいので、「テスト値2」に売上月のセル範囲、「条件2」に参照先の月のセルを設定します。「, (コンマ)」を加えて条件を追加していきましょう。
= COUNTIFS ( C2:C16, G$1, $A2:$16, F2 )
※ 関数の入力はまだ終わっていません。続いて、参照範囲を固定します。
Step 4 【重要】参照範囲を固定する
他のセルに関数をペーストしたときに参照範囲がずれないように、絶対参照と相対参照を設定します。
・絶対参照:参照先のセルを固定
・相対参照:参照先のセルが数式に連動して変化
今回の例の場合、「売上月」「取引先」は絶対参照(行と列を固定)とし、集計する先の「取引先」は行だけを、「月」のセルは列だけを固定します。
参照先の取引先 | 相対参照(行のみ保持) |
参照元の月・取引先 | 絶対参照(行と列を保持) |
参照先の月 | 相対参照(列のみ保持) |
関数の中で指定しているセルの部分の「▼」をクリックすると設定窓が開きますので、チェックボックスにチェックを入れます。
範囲の開始と終了をそれぞれ設定することができ、チェックを入れると「$」のマークがつきます。
Step 5 関数の最終確認
改めて、以下の設定になっているか確認しましょう。
日付 | 相対参照(行のみ保持) |
勘定科目・金額 | 絶対参照(行と列を保持) |
集計先の勘定科目 | 相対参照(列のみ保持) |
= COUNTIFS ( $C$2:$C$16, G$1, $A$2:$A$16, $F2 )
Step 6 関数を他のセルに反映させる
Enter を押して式を反映させたら、黄色のハンドルを下にドラッグしてセルを自動入力させます。
入力結果
Enter を押して関数を反映させたら、指定した条件の通りになっているか確認しましょう。