ドイツ・バイエルン州フランケン地方に位置する古都「ヴュルツブルク」。
フランケンワインの名産地としても知られ、美しい街並みにぶどう畑の緑が映える、魅惑の中世都市として大変人気があります。
今回は、そんなヴュルツブルクを丘の上から見下ろす「マリエンベルク要塞」をご紹介していきます。
坂道をのぼっていきます
▼ 丘のふもとからマリエンベルク要塞まで、坂道を約15〜20分ほどのぼっていきます。
▼ 雲の間からお日様が顔を出していて、空気が程よく涼しくて、とても心地よいです。
▼ 並木道を歩いていきます。
▼ 重厚な「Neutor / ノイトーア門」をくぐります。
▼ 要塞が見えてきました。
▼ マイン川を挟んで、美しいヴュルツブルクの街が一望できます。
▼ 丘の上からは、バロック様式の巡礼教会、「Käppele / ケペレ」が見えます。
マリエンベルク要塞
その昔、ケルト人が砦を築いていたとされる丘の上に建つ、レジデンツと並ぶヴュルツブルクのシンボル。
8世紀初頭にこの場所に聖母マリア教会が建てられたため「マリエンベルク」と呼ばれるようになり、13世紀に領主司教の居館となってからはどんどん要塞化し強固になっていきました。
ドイツの人口が半分近くになるほどの壊滅的な惨禍を招いた三十年戦争では、グスタフ・アドルフ国王率いるスウェーデン軍の攻撃により、とうとう要塞は陥落し占領されてしまいましたが、その後も増改築や再建が繰り返され現在の姿になりました。
▼ 左から「Kiliansturm / 聖キリアンの塔」、「Scherenbergtor / シェレンベルク門」
▼ Marienkirche 聖母マリア教会。要塞で一番古い建物です。
▼ 左奥は高さ42メートルの Bergfried 主塔です。中世のお城でよく見られるもので、城壁の内側に特に頑丈につくられた最後の避難所です。
手前は Brunnentempel 井戸で、八角形の建物におさめられています。深さは104メートル。
▼ 主塔の内部です。カメラにおさまりません(笑)
▼ 要塞の北側。窓がたくさんあります。
最後に
マリエンベルク要塞には「マインフランケン博物館」が併設されており、ここではティルマン・リーメンシュナイダーの彫刻を数多く鑑賞することができます。
この要塞が、農民戦争での報復として彼の彫刻家生命を絶った司教の住居跡、ということを考えると何だか皮肉な感じがしますが、その余生を知ると彼の作品がまた違って見えてくるというのは決して大げさではありません。
この他にも、ヴュルツブルクには見どころがたくさんあります。当サイトでも一部ご紹介しておりますので、ご興味のある方は是非ご覧になってください。