【IF 関数 − 応用編②】特定の文字列が含まれているかどうかを調べる − Numbers

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IF 関数 の応用編として、今回は「セルに特定の文字列が含まれているかどうか」を調べる関数についてご説明していきます。

なお、当サイトでは Excel ではなく Numbers を使って解説しています。

目次

特定の文字列が含まれているかどうかを調べる

今回は例として、セルに「新宿区」が含まれるかどうかを調べ、含まれていれば結果のセルに「◯」を、含まれていなければ「×」が表示されるようにしてみましょう。

式の組み立て方

まずは IF 関数 を使用して「条件式」を指定し、その「条件」には「一致するセルの個数」を算出する COUNTIF 関数 を使って、表示結果を分岐させます。

・IF 関数:条件を指定し、その条件を満たす時と満たさないときとで異なる処理を実行する
・COUNTIF 関数:条件に一致するセルの個数を算出する

それでは、各関数の式の書き方をおさらいしましょう。

IF 関数の式の確認

IF 関数は、「条件式」「値が真の場合」「値が偽の場合」の3つの要素で構成されます。

条件を満たすときを「TRUE(真)」、満たさないときを「FALSE(偽)」といいます。

= IF ( 条件式 , 値が真の場合 , 値が偽の場合 )

COUNTIF 関数の式の確認

COUNTIF 関数は、「条件範囲」「条件」の2つの要素で構成されます。

検索する範囲の中から検索条件に一致するデータを探し、検索結果に対応するセルの数を返します。

= COUNTIF ( 条件範囲 , 条件 )

条件範囲セルの検索範囲を指定(例 / B3:B8 または B3)
条件数値や文字列、比較演算子を使った数式、
ワイルドカード、セル範囲など

関数 を書く

それでは早速、関数を書いていきましょう。

Step 1

セルにカーソルを合わせ、「= IF」と入力するか、「挿入」メニューから「新規数式」を選択します。

「論理と情報」から IF を選択するか、検索窓に「IF」と入力しても探すことが出来ます。「関数を挿入」をクリックします。

IF 関数を入力する準備ができました。

Step 2

続いて、IF 関数の「条件式」に COUNTIF 関数 を入れ子にします。こうすることで、特定の文字列が含まれているかどうかを確認します。

= IF ( COUNTIF ( 条件範囲 , 条件 ), 真の場合 , 偽の場合 )

Step 3

次に、COUNTIF 関数の「条件範囲」に検索対象となるセルを指定します。ここでは住所が入力されている A2 のセルになります。

= IF ( COUNTIF ( A2 , 条件 ) , 真の場合 , 偽の場合 )

Step 4

続いて、COUNTIF 関数の「条件」に「新宿区が含まれているかどうか」を指定します。

検索条件は、ワイルドカード「*」「?」を使って指定することが出来ます。

今回は「新宿区」を含む文字列を検索しますので、“*新宿区*” と入力します。

= IF ( COUNTIF ( A2 , “*新宿区*” ) , 真の場合 , 偽の場合 )

ワイルドカードについては以下の表を参考にしてください。

*任意の文字列
?任意の一文字
**「海」を含む文字列
瀬戸内海、海岸、北海道 など
*「海」で始まる文字列
海岸、海開き、海水浴 など
*山「山」で終わる文字列
嵐山、火山、丸山 など
??「山」で始まる3文字の文字列
山盛り、山並み、山間部 など
??「山」で終わる3文字の文字列
富士山、筑波山、高野山 など
<>「山」を含まない文字列

Step 5

次に、検索条件が「真の場合」と「偽の場合」とで表示結果を指定します。

条件式セルに「新宿区」が含まれるかを調べる
真の場合
偽の場合×

今回はテキストを指定しますので、ダブルクオーテーション「」で囲みます。

= IF ( COUNTIF ( A2 , “*新宿区*” ) , “◯” , “×” )

Step 6

Enter を押して式を反映させたら、黄色のハンドルを下にドラッグしてセルを自動入力させます。

入力結果

指定した条件の通りになっているか確認しましょう。

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