
リューネブルク平原の南部に位置し、「北ドイツの真珠」の異名をもつドイツ北部の街「ツェレ」は、まさに童話の中にいるかのような街並みが特徴で、中世の時代から二つの世界大戦に至るまで戦災をほぼ受けなかったことが幸いし、色鮮やかでありながら落ち着いた雰囲気の木組みの家々が大切に大切に受け継がれています。
現在の場所に街としての歴史が始まったのは、1292年にオットー2世厳格公(厳格な統治スタイルからこう呼ばれています)がこの地に宮廷を移したことに始まり、1301年に市法が制定されました。
私は前日 ゴスラー に宿泊しましたので、Hannover ハノーファーで乗り換えてツェレ中央駅に到着しました。
ツェレ中央駅から旧市街までは少し離れていまして、駅前からBahnhofstraße バーンホフ通りを東へ向かうバス(9番や100番)に乗るか、歩くとなると10〜15分ほどかかりますが、途中には広々とした公園が800メートルほど続いています。
街歩き
ドイツといえば木組みの家。特にツェレの旧市街では、その色彩の豊かさと数の多さに驚かされます。よく見ますと、横木や柱などに刻まれた家紋や、誰が何年に建てたかなどの文字が装飾の一部になっており、家の持ち主の方々の気持ちが込められていることが伝わってきます。








▼ ふと入った路地裏も、中世の雰囲気たっぷり。

▼ バーンホフ通りから旧市街へ入ると、Großer Plan グローサープランという広場があります。市民の憩いの場です。

市場
教会と市庁舎の前では、ウィークリーマーケットが開かれていました。お花や旬の食材などが売られています。

▼ 旬のホワイトアスパラガスを購入する人で大賑わいです。

聖マリエン教会
旧市庁舎のすぐ隣りには聖マリエン教会があります。14世紀初頭に完成、1526年にプロテスタントとなり、高さ74メートルの鐘楼は1913年に建てられたものです。



▼ 壮麗なバロック様式の祭壇やパイプオルガンは、17世紀に造られたものだそうです。


市教会の塔
街を上から眺めるために、教会の塔にのぼってみることにしました。

▼ 階段はかなり狭く、人がすれ違うことは不可能ですので、譲り合って上り下りしましょう。

▼ これぞドイツ、といった感じの赤茶色の屋根が並んでいます。


▼ ツェレ城ももちろん見えます。

旧市庁舎
教会の隣りに建っているのは旧市庁舎で、役所としての機能は旧市街の外にある新市庁舎が担っていますが、観光案内所や Ratskeller ラーツケラー(ドイツの歴史ある市庁舎の地下にあるレストランやパブのこと)が入っています。

ツェレ城
お堀に囲まれた、レンガ屋根が特徴的なこちらのお城は、14世紀に Herzöge von Braunschweig-Lüneburg ヘアツェーゲ・フォン・ブラウンシュヴァイク・リューネブルク公爵の所有となり、17世紀に Georg Wilhelm ゲオルク・ヴィルヘルムの時代に現在の姿になりました。向かって右の塔がルネサンス様式、左の塔がバロック様式になっています。
内部は博物館として公開されており、ドイツ語のガイドツアーがあります。

▼ 馬と調教師の像

Hoppener Haus ホッペナーハウス
ツェレ旧市街で最も古い家である「ホッペナーハウス」はブラウンシュヴァイク=リューネブルク公エルンスト一世(証聖公)が Simon Hoppener ジーモン・ホッペナーのために1532年に建てたもので、ツェレで最も美しい木組みの家として観光客を惹き寄せ続けています。

▼ 壁面には、20世紀に入ってから追加されたというエルンスト一世の肖像のプレートが。

Bomann Museum ボーマン博物館
1892年に多くの市民からの寄付により設立され、ニーダーザクセン州において最大級の博物館であるとともに、大変重要な民俗学と郷土史のコレクションを有しています。



