【濃い】dense・thick・heavy・strong・deep の違いと使い分け

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今回は、英語で「濃い」「濃密な」を意味する densethick のほか、strong、deep、dark などの違いと使い分けを、例文とともにご紹介していきます。

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目次

「濃い」「濃厚な」を表す英単語いろいろ

dense限られたエリアに人や物が
すき間なく密集していることを表す
液体の濃さには thick を使う
thick液体や気体のほか、髪の毛の濃さなどを表す
物の太さや厚さについても使われる
heavy食べ物がこってりしている
ビールなどのアルコール度数が高い
strongコーヒーなどが濃い
アルコール度数が高い
deep(通例名詞の前で) 色が濃い
dark(通例名詞の前で) 色が濃い
rich味が濃厚な、コクのある

それぞれの例文を見ていきましょう。

dense

dense限られたエリアに人や物がすき間なく密集していることを表し、見通しがきかない濃さを表します。

dense は thick と入れ替えても大体意味は通じますが、液体の濃さや髪の毛がフサフサなことを表す場合には thick が用いられます。

The room is dense with kids.
(部屋は子供たちでいっぱいだ。)

The trail enters into the dense forest.
(その小道は鬱蒼とした森の中に入っていきます。)

煙や霧が濃い場合は dense のほかに thickheavy も使うことができます。

London is famous for dense/thick fog.
(ロンドンは濃い霧で有名です。)

名詞形は density、副詞形は densely になります。

The density of an object is equal to its mass divided by its volume.
(物体の密度は、その質量を体積で割ったものに等しい。)

Cities are more densely populated than rural areas.
(都会は地方よりも人口が密集しています。)

POINT

・be famous for:〜で有名である
・object:【名詞】❶物体、個体 ❷(活動・行動などの) 目的、目標、狙い /【自動詞】反対する、抗議する、異議を申し立てる
・rural:農村の、田舎の、田舎風の

thick

thick は濃度が高いことを表し、たいていは液体がどろっとしていたり、煙や霧が濃かったり、髪の毛がフサフサしていることなどを表します。

Blood is thicker than water.
(血は水よりも濃い。)

I like thick cream stew.
(濃厚なとろっとしたクリームシチューが好きです。)

This paint is too thick to use.
(このペンキは濃すぎて使えない。)

Thick smoke billowed out of the chimney.
(煙突から濃い煙がモクモクと出ていた。)

She has thick blond hair.
(彼女は豊かなブロンドヘアをしている。)

物の太さや厚さを表すときも thick を使います。

Her makeup is too thick.
She wears too much makeup.
(彼女はお化粧が濃すぎる。)

Cooking time depends on how thick the steak is.
(調理時間はステーキの厚さによる。)

動詞の thicken は、液体などを「濃縮する」「濃くする」という意味があります。

Cornflour is good for thickening soup.
(コーンフラワー/とうもろこし粉はスープにとろみをつけるのに適しています。)

POINT

・too A (for B) to do:あまりにも (B には) A すぎて〜出来ない
・billow:(文語) 煙がモクモクとたちのぼる
・depend on:〜次第である、〜の影響を受ける

heavy

heavy は、煙や霧などのほか、が濃い場合にも使われます。

The sun disappeared behind heavy clouds.
(太陽は濃い雲に隠れた。)

Heavy fog is preventing planes from landing.
(濃霧のため飛行機が着陸出来ない。)

POINT

・disappear:(視界・思考から) 消えていなくなる
・prevent A from 〜ing:A が〜するのを妨げる
・land:着陸する、上陸する

strong

strongコーヒーなどが濃い、アルコール度数が高い、味や匂いが濃い場合などに使われます。

Strong coffee kept him awake all night.
(濃いコーヒーを飲んで彼は一晩中眠れなかった。)

It is a strong wine with a full body.
(これはコクのある強いワインです。)

反対に、薄いコーヒーには weakmild などが使われます。

I like my coffee weak.
(コーヒーは薄いのが好きです。)

strong possibility で「〜する可能性が濃厚である」という表現も可能です。

There’s a strong possibility that that will happen tomorrow.
(明日それが起こる可能性が濃厚だ。)

POINT

・body:(お酒などの) コク
・possibility:起こりうること、可能性

deep

deep は「深い」という意味で通例名詞の前で色の濃さを表しますが、濃いながらも色味がしっかりしているニュアンスです。

Daniel gave his wife a bouquet of deep red roses for her birthday.
(ダニエルは妻の誕生日に深紅のバラの花束を贈った。)

dark

dark は「暗い」という意味で通例名詞の前で色の濃さを表しますが、deep よりも「黒味」のあるニュアンスです。肌に使うと「色黒」の意味になります。

He has dark brown hair.
(彼は濃い茶色の髪をしている。)

New York City policemen wear dark blue uniforms.
(ニューヨーク市の警察官は濃い青色の制服を着ている。)

rich

rich は「豊かな」のほかに、食べ物がこってりしている、ソースなどにコクがあるという意味で用いられます。

The sauce is rich and delicious.
(ソースにコクがあって美味しい。)

I love this brownie because the chocolate is very rich.
(このブラウニーはチョコレートが濃厚だから大好きなの。)

その他の表現

His face showed how tired he was.
(彼の顔には疲労の色が濃く出ていた。)

He has very defined facial features.
(彼はとても濃い顔立ちをしている。)

POINT

・defined:彫りが深い (「薄い」は soft などを使う)
※ 英語では顔を「濃い・薄い」と表現する習慣はありませんので注意しましょう。


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