
何らかのエラーやトラブルにより Mac を復旧できない場合は、「 macOS 復旧 」いわゆる「緊急修理システム/リカバリーモード」でMac を起動しますと解決する場合があります。
これにより、ユーティリティを使用してディスクの問題を修復したり、Time Machine からの復旧、または OS を再インストールして元の状態に戻すことが可能になります。
今回は、リカバリーモードでの起動方法についてご説明していきます。
macOS 復旧 / リカバリーモードの手順
お使いの Mac が、Apple シリコンを搭載しているか 確認してください。
Step 1
Mac がシャットダウンしているか確認します。
Step 2
以下のいずれかの方法で Mac を起動します。
Apple シリコンの場合
電源を入れ、そのまま電源ボタンを10秒ほど押し続けますと起動オプションが表示されますので、ギアのマークのアイコン(オプション)をクリックし、「続ける」をクリックします。
Intel プロセッサの場合
Mac の電源ボタンを押したらすぐに、Command + R キー を押し続けてください。
(※ インターネット経由で復旧する場合は、Command + Option + R)を画面に「」リンゴマーク または「回転する地球儀」などが表示されるまで押し続けます。ネットに繋がっていない場合は Wi-fi などに接続してください。)
機種によっては、20秒ほど押し続けますと画面が切り替わります。
Step 3
ユーザーを選択する画面が表示されましたら、パスワードが分かっているユーザーを選択し、画面に従って対応のパスワードを入力してください。
Step 4
ユーティリティウィンドウに切り替わりましたら、macOS 復旧の起動は終了です。
Step 5
以下のいずれかの作業を選択するメニューが表示されます。
- Time Machine バックアップから復元:Time Machine のバックアップを使ってMacを復元します。
- macOS を再インストール:OSをダウンロードして再インストールを行います。
- Safari(ヘルプ情報をオンラインで取得):Safari を使って、Web上で Mac に関するヘルプ情報を検索することができます。
また、Apple のオンラインサポートへのリンクが表示されます。 - ディスクユーティリティ:ディスクユーティリティを使って、ディスクを修復したり、ストレージデバイスを消去したりすることができます。
正常にリカバリーモードが起動しなかった場合の最終手段
Mac が正常に起動できないときや、Mac がカーネルパニックを起こしたときに推奨されているのが、NVRAM/PRAM のリセットです。
Mac には、「NVRAM(エヌヴィーラム)」、「PRAM(ピーラム)」という、特定の設定情報を保存しておく特殊なメモリ領域があり、これをリセットすることによって Mac の問題を解決できることがあります。
日頃むやみに実行することはお勧めしませんが、あくまでも最終手段として試してみてください。
NVRAM/PRAMのリセットの手順
※ ファームウェアパスワードを使っている場合は、この手順を実行する前に無効にしておいてください。
Step 1
Mac がシャットダウンしているか確認します。
Step 2
電源ボタンを押し、Mac を起動します。
Step 3
起動した直後に、Command + Option + P + R の4つのキーを押し続けます。
Step 4
2回目のリンゴマークが表示され、消えた後でキーを離します。
(起動音が鳴るタイプの Mac の場合は、2回目の起動音が鳴った時点でキーを離して大丈夫です。)
Step 5
Mac が起動できましたら、必要に応じて「システム環境設定」を開き、リセットされた設定内容(音量、画面解像度、起動ディスクなど)を調整してください。
これで NVRAM/PRAM はリセット完了です。
最後に
いかがでしたでしょうか。Mac を復旧・復元させるための手順は実際にはあまり難しくありませんので、Mac が不調のときは試してみてください。