
デュッセルドルフ市の郊外、南東へおよそ10km、U バーンでおよそ25分ほどのところにある Benranth ベンラートには、可愛らしい乙女のようなお城があります。
1755年から1771年にかけて、プファルツ・バイエルン選帝侯 Karl Philipp Theodor カール・フィリップ・テオドールが夏の離宮として建設したもので、フランスの宮廷建築士であった Nicolas de Pigage ニコラ・ド・ピガージュによって設計されました。選帝侯とは、神聖ローマ帝国皇帝選挙の権利を与えられた領主のことを指します。
▼ 地図を上から見ますと、お城の北側には貝殻のような形をした池、そして南側には約500mの細長い池があるのが分かります。
淡いピンク色のロマンティックな佇まいや、その姿を写す池には白鳥が泳いでいたりと、訪れた人を魅了してやまない、とても美しい宮殿です。夜もとても幻想的です。


見ているだけでキュンキュンしてしまいます。



▼ チケットはミュージアムショップまたはオンラインで購入できます。


▼ 入り口はこちらです。

城内は何と、写真撮影OKでした!
▼ エントランスホールの美しい化粧漆喰


▼「円蓋の間」は、舞踏会などが催されていた場所で、ドーム状の天井には、白いお花が等間隔で浮き彫りにされていました。

まさに「美の集大成」のような装飾で、素材、造形、模様、色合い、その全てが緻密に構成され、高度な表現力と美意識の高さに圧倒されます。

▼ 中央部分には人々や天使が描かれており、さらにその真ん中が窪んでいて、一人の天使がカーテンを開けているように見えます。

▼ こちらの「庭園の間」は、妃のプライベート空間で、寄せ木張りの床に温かみが感じられます。庭園の間は選帝侯のプライベート空間とで2つあり、田園やぶどう栽培などが装飾のテーマとなっているそうです。

▼ 絹の壁布で装飾された、選帝侯妃 エリーザベト・アウグステの寝室です。隠し戸の奥には小部屋があり、妃のドレッシングルームとして使われていたそうです。

▼ 選帝侯妃の書斎

▼ 選帝侯の庭園の間

▼ 選帝侯の寝室です。こちらも、天井の化粧漆喰が見事です。

池に面して左右対称に建てられている両側の建物は、かつて耕作用の施設や、使用人や従者、料理人などの宿泊設備として使われていたもので、現在は「自然史博物館」と「庭園美術館」となっています。
宮殿の歴史、美しい彫刻や庭木の剪定、絵画、陶磁器、映像による資料などが展示されていますが、自然史博物館は見るものが多すぎて結構時間がかかりますので、余裕をもって見学することをお勧めいたします。
庭園
宮殿もさることながら、隣接する広大な庭園も見事に手入れが行き届いており、一部は自然保護区に登録されているそうです。


Schlosscafé シュロスカフェ
庭園博物館のすぐ近くにある「シュロスカフェ(お城のカフェ、の意)」さんで、ケーキとお紅茶をいただきました。赤とピンクを基調とした内装がとても可愛らしく、テラス席もありました。
▼ たっぷりのラズベリーと、クリームと、ケシの実の生地が三層になったケーキです。



Orangerie Schloss Benrath オランジェリー城
細長い池の東側には、旧城のオランジェリー城があり、手入れの行き届いた庭園は自由に歩くことができます。






