英語で説明する【七夕と願い事】

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7月7日といえば七夕ですね。
天帝によって愛を引き裂かれてしまった織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)が、年に一度だけ天の川で会うことを許されているという、ロマンティックな中国の伝承がもとになっている行事です。

今回は、七夕に関する英語表現をご紹介していきます。

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目次

七夕の起源

七夕は、日本を含めて中国、韓国、台湾、ベトナムなどにおいての節供・節日であり、そして一年間の重要な節目である五節句のひとつに数えられ、かつては「しちせき」と読まれていました。

もともと日本では、古来より年間にわたり様々な節句が存在していましたが、のちに江戸幕府によって定められた公的な祝日を五節句といいます。

  • 上日・・・1月7日
  • 上巳・・・3月3日
  • 端午・・・5月5日
  • 七夕・・・7月7日
  • 重陽・・・9月9日

七夕は、以下の3つが合わさってできた風習であるという説があります。

  1. 織姫と彦星の伝説
  2. 乞巧奠(きこうでん)
  3. 棚機津女(たなばたつめ)

織姫と彦星の伝説

皆さんもご存知のように、織姫と彦星の悲恋の物語です。

琴座の織女星(ベガ)と鷲座の牽牛星(アルタイル)は、旧暦の7月7日に最も輝いて見えることから、年に一度だけ出会える2人の物語が誕生しました。

中国の伝承によりますと、天帝には7人の娘がいまして、末娘の織姫は美しく、機織りも上手でした。天帝はそんな娘に、真面目で働き者の彦星を結婚相手に選びました。
2人はすぐに一目惚れをし、とても仲の良い夫婦になりましたが、すっかり働かなくなってしまいました。
怒った天帝は2人を引き離し、天の川を隔てて織姫と彦星は離れ離れになってしまいました。
しかし織姫と彦星は、毎日泣くばかりで全く働こうとしませんでした。さすがにかわいそうだと思い、天帝は2人が以前のように真面目に働くのであれば、年に一度だけ会うことを許すと言いました。

こうして2人は、7月7日に会うことができるようになりました。

According to legend, Orihime, a daughter of the Tentei (Sky King), wove exquisite clothes every day.
(伝説によると、天帝の娘の織姫は、毎日美しい着物を織っていました。)

However, Orihime was feeling lonely and because of her hard work, she could never meet and fall in love with anyone.
(しかし、織姫はずっと働き通しでしたので、誰とも恋をすることができず寂しい思いをしていました。)

One day, concerned about his daughter, the Tentei found for her a handsome cowherd young man, Hikoboshi.
(ある日、娘を心配した天帝は、織姫のためにハンサムな牛飼いの彦星を見つけました。)

Upon meeting, the two fell instantly in love with each other and married shortly thereafter.
(出会った途端に2人は恋に落ち、その後すぐに結婚しました。)

Since then, Orihime and Hikoboshi stopped working diligently because they fell deeply in love and preferred to pass their time together.
それからというもの、織姫と彦星は愛し合い過ぎて遊び暮らすようになり、全く働かなくなってしまいました。→ pass は、目的もなく退屈しのぎに時間をつぶすようなニュアンス)

The Tentei became angry and separated the lovers by the Amanogawa (Milky Way).
(怒った天帝は、天の川を隔てて2人を引き離してしまいました。)

Orihime became depressed at the loss of her husband and asked her father desperately to let them meet again.
(織姫は彦星に会えなくなって悲しみに暮れ、天帝に彦星に会わせて欲しいと懇願しました。)

The Tentei felt sorry for his daughter and agreed for the two lovers to meet once a year, on the 7th of July, if she worked hard.
(天帝は娘を不憫に思い、真面目に働くのであれば、年に一度の7月7日に2人が会うのを許すことにしました。)

乞巧奠(きっこうでん)

乞巧奠とは、織女星にあやかって機織りやお裁縫の上達を祈願する中国の行事で、庭先の祭壇に針などを供えていたのだそうです。
日本では奈良時代から宮中で行われており、のちに芸事や書道などの上達も願うようになっていき、七夕として民間にも普及しました。

Tanabata merged a weaving festival called “Kikkoden” with the Japanese legend of “Tanabata-tsume.”
(七夕は、「乞巧奠」と呼ばれるお祭りと、日本の「棚機津女」の伝説が融合したものです。)

Kikkoden is a ceremony for girls to wish to be good at handcraft and sewing, held on July 7 of the lunar calendar.
(乞巧奠とは、太陰暦の7月7日に行われていた子女が機織りやお裁縫の上達を願う儀式です。)

They say the custom was brought from China in the Nara period and connected to the Tanamaba festival.
(この風習は奈良時代に中国から伝わり、七夕のお祭りと融合したといわれています。)

棚機津女(たなばたつめ)

日本では古来より、女性が着物を織って棚に供えて神様をお迎えし、秋の豊作を祈願するといったことが行われていました。
このときに使われていたのが「棚機(たなばた)」という織り機で、これが現在の七夕を「たなばた」と当て字で読む由来であるといわれています。

織姫と彦星の伝説だけではなく、このような日本の信仰の行事も融合してできた風習だったというのは大変興味深いですね。

Tanabata-tsume is the name of the Japanese goddess who is excellent at weaving.
(「棚機津女」とは、機織りに優れた日本の女神の名前です。)

Tanabata-tsume is the tale of a celestial maiden who weaves clothes for the gods as an offering, with prayers that there would be a rich harvest.
(「棚機津女」とは、織った着物を神様に供えて豊穣を祈願する天女の物語です。)

七夕の簡単な説明

Tanabata is the Star Festival held on July 7 every year.
(七夕は毎年7月7日に行われる星祭です。)

Tanabata is the day on which Vega (Lyra) and Altair (Aquila) can meet across the Amanogawa (Milky Way) once a year.
(七夕は、織姫と彦星が天の川で年に一度会える日です。)

It’s based on a romantic Chinese legend about Vega and Altair, a harmonious couple who are torn apart by the emperor, can meet once a year on that day.
(天帝により引き裂かれてしまった織女星(琴座)と牽牛星(鷲座)が、年に一度だけこの日に会うことができるという中国のロマンティックな伝承に基づいています。)

Tanabata is a traditional event that originated from the romantic legend of two stars called Orihime and Hikoboshi.
(七夕は、織姫と彦星のロマンティックな言い伝えに基づく伝統的な行事です。)

Tanabata is a festival to commemorate the romantic legend of two lovers, represented by the stars Vega and Altair, who are allowed to meet each other across the Amanogawa (Milky Way) only once a year.
(七夕は、年に一度だけ天の川で会うことを許されるという織姫と彦星のロマンティックな伝説を記念するお祭りです。)

Two stars in love, Orihime (Vega) and Hikoboshi (Altair), are believed to meet across the Amanogawa on July 7th.
(恋人同士の織姫と彦星が7月7日に天の川で会うと信じられています。)

On Tanabata, people write wishes on strips of colored paper called tanzaku and hang them on bamboo grass.
(七夕の日には、短冊と呼ばれる色付きの細長い紙に願い事を書き、笹に結びつけます。)

It is customary for people to write their wishes on pieces of paper in many colors and hang them on the branches of bamboo trees.
(色とりどりの短冊に願い事を書いて笹に結びつける習慣があります。)

It is said that one’s wish will come true by writing them on tanzaku (a strip of paper) and tying it to a bamboo branch.
(短冊に願い事を書いて笹の枝にくくりつけると叶うといわれています。)

There are a lot of Tanabata festivals and related events in many parts of Japan during the season of Tanabata.
(七夕の時期には、日本各地でたくさんの七夕祭りやイベントが開催されます。)

願い事の英語表現

Wishing our family good health and happiness.
(家族が健康で幸せに暮らせますように)

I wish I would be happy and healthy forever.
ずっと幸せで健康でいられますように)

I wish to have a happy life.
(幸せな毎日が送れますように)

I hope everything goes well in my life.
(全てがうまくいきますように)

I wish to be rich.
(お金持ちになれますように)

I hope I can get a girlfriend/boyfriend.
(彼女 / 彼氏 ができますように)

I hope I can get together with a destined person.
運命の人と出会えますように)

I wish for more progress in my career.
(仕事で昇進できますように)

I want to be good at English.
(英語が上手になりますように)

I wish for world peace.
(世界が平和になりますように)

I wish that I could be an astronaut.
(宇宙飛行士になれますように)

I hope I win the lottery.
My Lord, let me win my lottery.
(宝くじに当たりますように)

I hope I can pass the exam.
(試験に合格できますように)

I hope I’ll get into ●● University.
(●●大学に合格できますように)

I hope I will recover from my illness/injury.
(病気 / ケガが治りますように)

I hope I will recover soon.
(すぐに良くなりますように。)

最後に

日本や中国などのアジアだけでなく、天の川にちなんだ伝説は世界各地に多く存在しており、美しい星空が舞台というところが人々を惹きつけているのでしょう。
日本の七夕の時期に、みなさんの外国人のお友達が観光に訪れることがありましたら、是非一緒に七夕祭りを楽しんでくださいね。


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