
日本語でよく使う「やはり」「やっぱり」は、英語ではどのように表現するのでしょうか。
例えば、
・やっぱり思った通りだ
・やっぱり ●●が一番だね
・やはり彼は来なかった
・やっぱりやめておこう
などなど、様々な場面で「やはり」「やっぱり」はよく使われるものの、これらを一括で表せる便利な英単語はありませんので、状況に応じた言い回しを身につける必要があります。
英語の「やっぱり」を是非使いこなしてくださいね。
目次
思った通り
自分の想像していた通りのことが起こった時の表現です。
カジュアルな表現では、「I knew.」や「That’s what I thought.(自分もそういう認識でいた)」などがあります。
I knew it! I told you that two are dating.
(やっぱりね。あの2人は付き合ってる、って言ったでしょ。→ knew を強く言うとやっぱり感が出ます)
So I did see you!
(やっぱりお会いしましたね。)
They broke up. ー I thought that would happen.
(あの2人、別れたんだって。ー やっぱりね。)
He didn’t come as I (had) expected.
(やっぱり彼は来なかった。)
She used to take abacus lessons? That’s what I thought. No wonder she is good at mental arithmetic.
(彼女はそろばんを習っていたの? やっぱりね。どうりで暗算が得意なんだ。)
・used to:かつては〜だった、〜していた (≠ be used to「〜に慣れている」との違いに注意してください)
・No wonder . . . :〜なのも不思議ではない
・mental arithmetic/calculation:暗算
同様に
He was there as well.
(彼もやはりそこにいた。)
Jennifer is tall and so is her sister.
(ジェニファーは背が高いが、妹もやはり背が高い。)
so が文頭に来た場合、後ろに続く文は so + V + S と倒置になるのが基本ルールですが、S が既出(旧情報)の場合は倒置は起こりませんので注意してください。
例)He really loves beer. ー So he does.
(彼は本当にビールが好きだ。ー そうですね。)
依然として
「たとえそうでも」の意味では、以下のような言い方があります。
I still think that you are wrong.
(やっぱり君は間違っていると思う。)
I’m tired, but I’m going anyway.
(疲れているが、やっぱり行くつもりだ。)
He is a bit picky, but I like him all the same.
(ちょっと気難しいところはあるけれど、やっぱり彼が好き。)
I know you’re busy, but even so you should have met the deadline.
(忙しいのは分かるけど、やっぱり締切は守るべきだったよ。)
関連記事:【英語】still と yet の違い – もう迷わないコツ
●● が一番
「やっぱり ●● が一番!」という、「結局これに戻る」のような気持ちを表すには、Nothing beats や the best などが使えます。
Nothing beats a good burger with fries.
(やっぱりポテト付きの美味しいバーガーが一番だ。)
Nothing beats an ice cold coke after taking a bath.
(やっぱりお風呂上がりは冷えたコーラが一番だ。)
I like spending New Year’s holiday in my hometown the best.
(やっぱり年末年始は故郷で過ごすのが一番だ。)
結局
意図・計画などに反して「やっぱり〜した」、という意味では、on second thought や after all などが使えます。
on second thought | 考え直してみると |
after all | 結果が正反対 または 二転三転した上で「結局」 |
I changed my mind on second thought.
(私はやっぱり考えを変えた。)
After all she did not come.
(彼女はやっぱり来なかった。)
I had another appointment, but I decided to go to the party after all.
(他に約束があったが、やっぱりパーティに行くことに決めた。)
後悔する
should have 過去分詞 のかたちで、「やっぱり〜しておけば良かった」という後悔の表現です。
I should’ve bought it.
(やっぱり買っておけば良かった。)
I should’ve brought an umbrella.
(やっぱり傘を持って来れば良かった。)
I knew I should’ve made reservations earlier.
(やっぱりもっと早く予約しておけば良かった。)
ちょっと気が変わって
「あ、やっぱり ●● にしよう」と、ちょっと気が変わったときに「やっぱり」を使うことってありますよね。
そんな心の動きは actually で表すことができます。
Could I get a tea? Actually, a coffee, please.
(紅茶をいただけますか。あ、やっぱりコーヒーをお願いします。)
Actually, let’s stay in and relax this weekend.
(やっぱり今週末は家でゆっくり過ごそう。)
Actually, can I have this instead?
(やっぱり、これを無しにしていいですか。)
Actually, never mind.
(やっぱりやめます。→ やっぱりいいです、のようなニュアンス)
I was going to go but I decided not to.
(行こうと思ったけどやっぱりやめます。)
・instead:(前言を打ち消して) 〜ではなく、そうせずに
・decide to do:〜することに決める、〜しようと決意する