英語で説明する【日本の縁起物】

古来より日本には、幸運を呼び込むといわれる様々な縁起物があります。

縁起物がデザインされたアイテムは、日本文化を代表するお土産として、海外の方々に大変人気があります。

今回は、初夢、招き猫、松竹梅、鶴と亀、だるま、打ち出の小槌など、日本で幸せの象徴とされているものを外国の方々に英語で説明する表現をご紹介していきます。

目次

縁起物の簡単な説明

「縁起物とは、」「良いことがありますように」と幸運を期待し祈るためのもので、五穀豊穣、商売繁盛、健康、長寿、子孫繁栄、夫婦円満など、そのご利益には様々なものがあります。

英語では一般的に、lucky charmgood luck charm、または something to bring good fortune などと表現します。

Engimono, lucky charms, are objects that expect and wish for good fortune.
(縁起物とは、良いことを期待し祈るためのものです。)

縁起物の説明に使える単語

・幸運:good fortune/omen
・長寿:longevity
・象徴:symbol、emblem
・持ってくる、連れてくる:bring
・招く、誘う:invite
・引き寄せる、引きつける:draw
・似せてつくられる:imitate
・お客さん:customer

初夢

「初夢」の簡単な言い方としては、

  • the first dream in/of the new year
  • one’s first dream of the year

などがあります。「新年で最初に見る夢」ということですね。

初夢で縁起が良いとされる「一富士、二鷹、三茄子」を英語で説明する場合は、以下のような表現があります。

Hatsuyume means “the first dream in the new year.”
(初夢とは、新年に最初に見る夢のことです。)

The first dreams of Mt. Fuji, a hawk or an eggplant are considered to be good 
omens for the year.

(初夢で富士山、鷹、なすびを見ると縁起が良いとされています。)

As the common saying “Ichi-fuji, ni-taka, san-nasubi” suggests, it is believed to be good omen to dream of those objects/items.
(世間では「一富士二鷹三茄子」というように、これらを夢に見ると縁起が良いとされています。)

“Ichi-fuji, ni-taka, san-nasubi” means “Mount Fuji for first, hawk for second and eggplant for third.”
(「Ichi-fuji, ni-taka, san-nasubi」は、「1に富士山、2に鷹、3になすび」という意味です。)

It is said to be auspicious that one dreams Mt. Fuji, a hawk or an eggplant in the first night of the year.
(初夢に富士山、鷹、なすびのいずれかを見ると縁起が良いといわれています。)

According to a theory, it is also said that these three items were a list of what Ieyasu liked.
一説によると、この3つは徳川家康が好きだったものともいわれています。)

In the old days, hatsuyume was thought to influence one’s luck for the year.
昔は、初夢はその年の運勢を左右すると信じられていました。)

招き猫

招き猫は、幸福とお客さんを引き寄せるラッキーアイテムとして大変人気があります。

お店などに飾られるのが一般的ですが、小判をもって手招きする姿はとても可愛らしく、キーホルダーなどの小さなデザインのものを持ち歩いたり、携帯電話の待ち受け画像にする方も多いようです。

英語では beckoning cat と訳され、文字通り「手招きをする猫」となりますが、招き猫が縁起物であることを英語で伝える最も簡単な言い方としては、

  • lucky cat
  • lucky cat made of ceramic or plastic
  • cat figure inviting good luck and customers
  • good fortune cat
  • lucky cat ornament
  • Japanese good fortune cat

などがあります。

a cat ornament believed to bring good luck to the owner
(持ち主に幸運を招くと信じられている猫の置き物)

a Japanese cat ornament believed to draw customers and fortunes
(お客さんや幸運を引き寄せると信じられている日本の猫の置き物)

Beckoning cat is a ceramic good luck charm often found at the entrance to restaurants and shops.
(招き猫とは、レストランやお店の前などで見られる陶器製の縁起物です。)

Beckoning cat is believed to invite/attract customers and luck with their bent paws and are placed in stores.
(招き猫は、前足でお客さんと幸運を招くとされ、お店などに置かれます。)

A left paw up is to invite customers to business, a right paw up means to draw good fortune and wealth. 
左前足を挙げているものはお客さんを、右前足を挙げているものは幸運と富を招きます。)

松竹梅

冬の寒い季節に友とすべき三つの「松・竹・梅」は、「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」として古くから中国では文人画の題材として好まれてきました。

歳寒の中でも、は色褪せることなく緑を保ち、はまっすぐしなやかな強さを表し、は美しい花を咲かせることからこのように呼ばれているそうです。

日本の伝統文化においては、吉祥の象徴としてお祝い事などに用いられています。

In Japan, pine, bamboo, and Japanese apricot trees are taken as good luck.
(日本では、松、竹、梅はめでたいものとされています。)

Pine, bamboo, and Japanese apricot trees are considered as symbols of good fortune and longevity.
(松、竹、梅は吉祥の象徴とされています。)

Pine tree is regarded as a symbol of longevity from ancient times.
(松は古くから長寿の象徴とされています。)

Bamboo is regarded as a symbol of perseverance and fortitude because of its strength even when bent.
(竹は、強くしなるさまから忍耐と不屈の精神の象徴とされています。)

The combination of pine, bamboo and Japanese apricot trees is called “sho-chiku-bai” for short.
(松、竹、梅の組み合わせは略して「松竹梅」と呼ばれています。)

The reason why these are considered as symbols of good fortune is the pine represents longevity due to its green color, the straight-growing bamboo represents the strength, and the Japanese apricot patiently endures the wintry cold to bloom in the beginning of spring.
(これらが縁起が良いとされている理由は、常緑の松は長寿を、まっすぐに伸びる竹は強さを表し、梅は冬の寒さに耐えて春の初めに花を咲かせるからです。)

鶴と亀

鶴と亀も、縁起の良い生き物として有名です。

もともとは、中国で長寿のシンボルとされていた鶴と亀が日本に伝わったといわれていますが、日本においては慶事によく用いられています。

A crane and a tortoise are symbols/emblems of longevity from ancient times.
(鶴と亀は、古くから長寿の象徴とされています。)

There is a legend in Japan that cranes live one thousand years and tortoises live ten thousand years.
(日本では、鶴は千年生き、亀は1万年生きるという言い伝えがあります。)

A set of a crane and a tortoise is often used for celebratory occasions.
(鶴と亀は、お祝い事によく用いられます。)

だるま

「だるま」とは、達磨大師として知られる、インドから中国へ禅仏教を伝えたといわれる僧侶の「菩提達磨」の坐禅姿を模した日本の伝統的な置き物で、9年もの長い間坐禅を続けたために、手足が腐ってなくなってしまったという言い伝えから、丸いかたちをしています。

「起き上がり小法師」のように、倒れても倒れても元の位置に戻るように作られていることから、忍耐や目標達成のシンボルとされています。

だるまの簡単な言い方としては、以下のような表現があります。

  • Dharuma(達磨)または daruma
  • Daruma doll
  • a red round-shaped doll
  • a red Japanese tumbler doll
  • a traditional wishing doll
  • a Japanese self-righting daruma doll
  • traditional Japanese doll which imitates Bodhidharma

「起き上がり小法師」と同じ仕組みをもつ人形は海外にもありますので、
tumbler dollself-righting doll と言えば伝わるでしょう。

a Japanese red tumbler doll modeled after Bodhidharma
(菩提達磨をモデルにした日本の赤い人形)

a red round-shaped doll/figure which imitates Bodhidharma
(菩提達磨を模した赤くて丸い人形)

Daruma doll in the shape of Bodhidharma sitting in zen meditation
(菩提達磨の坐禅の姿を模した人形 → 〜のかたちをした)

 “Daruma” is a traditional Japanese tumbler doll representing Bodhidharma, who founded the Zen Buddhism in the 6th century.
(「だるま」とは、6世紀に禅仏教を開いた菩提達磨を表現した日本の伝統的な人形です。)

Daruma is a doll without hands and feet representing zazen (sitting meditation) posture of Bodhidharma, founder of the Zen Buddhism.
(だるまは、禅仏教の開祖である菩提達磨が座禅を組む姿を模した、手足のない人形です。)

Bodhidharma is an Indian priest who founded Zen Buddhism in the 6th century.
(菩提達磨とは、6世紀に禅仏教を開いたインド人の僧侶です。)

There is a legend that Bodhidharma’s legs were rotten because he meditated continuously on top of a rock for nine years with his legs crossed, and he became unable to walk.
(菩提達磨は、9年もの間石の上で足を組んで瞑想を続けたため、足が腐ってしまい歩けなくなったという言い伝えがあります。)

Daruma is loved by Japanese as a talisman.
(だるまは、日本ではお守りとして愛されています。)

It is considered a symbol of perseverance because Daruma always comes upright position every time after it tumbles.
(転んでも常に立ち上がることから、不屈の象徴といわれています。)

Merchants often use it with hoping for success in their business as Daruma always bounces back to upright position when it’s pushed over.
(倒されても必ず元のまっすぐな姿勢に戻ることから、商売人たちは商売繁盛の願いを込めてだるまを用いています。)

Daruma is regarded as a symbol of perseverance and reaching the objective, as it always stands up positively. 
(だるまは、常に前向きに立ち上がることから、忍耐と目標達成の象徴とされています。)

The eyes of the daruma are blank white at first, the owner fills in the left eye while making a wish, and fills in the right eye when the wish has come true.
(だるまの目は最初白く、持ち主は願いを込めて左目を描き、願いが叶ったときに右目を描き入れます。)

There is a custom of painting in the left eye at first, and painting in the right when a wish has been fulfilled.
(はじめに左目を描き入れ、願いが成就したら右目を描き入れるという慣わしがあります。)

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打ち出の小槌

打ち出の小槌は、一寸法師や桃太郎など、日本の昔話やおとぎ話に登場する、振れば欲しいものが何でも出てくるという魔法の槌で、富や幸福をもたらす宝物のひとつとされています。
日本では縁起物のモチーフになることも多く、また七福神の大黒天様の持ち物としても有名です。

海外にもこれと似たようなものがあり、ギリシャ神話の中には「cornucopia / コルヌコピア」という、ごちそうやお花で満たされている「豊穣の角」が豊かさの象徴として描かれています。

打ち出の小槌は、英語では

  • magic mallet
  • mallet of luck/fortune
  • magic wishing mallet
  • lucky hammer
  • hammer of luck

などと訳されます。mallet とは木槌のことです。

a legendary mallet which appears in Japanese old stories
(日本の昔話に登場する伝説上の槌)

a legendary mallet which can tap out anything wished for
望むものを何でも出すことができるという伝説上の槌)

Uchide-no-kozuchi is said that if you shake it everything you wish for will come out.
(打ち出の小槌を振ると、欲しいものが何でも出てくるといわれています。)

最後に

いかがでしたでしょうか。
世界各国の文化において、四葉のクローバーやてんとう虫、豚、うさぎ、蹄鉄など、幸運を招いたり魔除けとされているものはたくさんありますが、日本の「ラッキーチャーム」は、その由来や背景なども含めて、日本文化を伝えるうえで最適なテーマといえるでしょう。
外国の方々とのちょっとしたスモールトークや、プチギフトを贈るときなどに、今回の記事がご参考になれば幸いです。


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