【eigentlich と tatsächlich の違い】ドイツ語トレーニング

「実は」「本当は」を意味するドイツ語の「eigentlich」と「tatsächlich」。一体どのように使い分けたらいいのでしょうか?

今回は、この2つの単語の使い方の違いを、例文とともにご紹介してきます。

ご興味のある方は、当サイトで ドイツ語クイズ を出題しておりますので是非ご覧ください。

目次

eigentlich

eigentlich は簡単に言いますと、話者の心情として「本当はあまり言いたくないけど言わなければならない」ときによく使われます。

主に以下のような場面です。

・聞き手の印象や予想との違いをやわらかく強調する
・自分の発言を訂正する
・疑問文で、話題を変えたり疑念の強い質問をする
・話者の主観による確信を表す(100%の客観的真実とは異なる)

聞き手の印象や予想との違いをやわらかく強調する

Ich kann eigentlich nicht kochen.
(本当は料理が苦手なんです。)

Eigentlich habe ich keine Waffe.
(実は武器を持っていないんだ。)

Ich mag dich eigentlich nicht.
(本当は君のことが苦手なんだ。)

Jeden Tag solltest du dich eigentlich studieren.
(本当は毎日お勉強しなければいけないよ。)

Das ist ja eigentlich keine Kunst.
(そんな大したことないですよ。→ 謙遜の表現)

Eigentlich finde ich das Buch ziemlich langweilig.
(実際にはこの本は退屈だと思う。)

Eigentlich interessiert mich das Ganze recht wenig.
(そもそもこういうことには興味がないんだ。)

Ich sehe eigentlich nichts.
(私には何も見えないよ。)

Wollen wir nicht langsam mal etwas essen? – Ich habe eigentlich noch keinen so großen Hunger.
(そろそろ何か食べない? – まだあんまりお腹が空いてないの。)

Wir müssen eigentlich gehen, aber uneigentlich könnten wir doch noch ein wenig bleiben.
(本当なら僕らは行かないといけないんだろうけど、もう少しくらいいてもいいだろう。)

POINT

・die Waffe:武器、銃
・die Kunst:「芸術」の意味の他に、技術、コツなどの意味があります。
・langsam mal . . .:そろそろ〜する頃だ
・uneigentlich:先行の eigentlich に呼応して「本来ならば」から「本来ではない」ことにする

自分の発言を訂正する

aber を伴うことがよくあります。

Eigentlich mag ich Schokolade, aber die hier schmeckt mir nicht wirklich.
(チョコレートは好きだけど、これは好きじゃない。)

Ich wollte dir eigentlich schreiben, aber ich habe es vergessen.
(本当はあなたに手紙を書きたかったんだけど、忘れてしまいました。)

POINT

・wirklich:本当に (eigentlich と異なり、「自分が絶対に言いたいと思っている」ときに使います)

疑問文で、話題を変えたり疑念の強い質問をする

Was denkst du eigentlich?
(君はいったい何を考えているんだ?)

Was wollen Sie eigentlich von mir?
(私に何の御用ですか?)

Warst du eigentlich schon einmal in Japan?
(あなたは日本に行った事あるんだっけ?)

Übrigens, wo wohnst du eigentlich?
(ところで、どこに住んでるの?)

話者の主観による確信やもどかしさを表す

100%の客観的真実とは異なり、「〜なはずである」「〜であって当然だ」「本当は〜なのに」というニュアンスを表現することがあります。
また、自問自答的な疑問文でもよく用いられます。

Das ist doch eigentlich nicht so schwer.
(これはそんなに難しくないはずだ。)

Das sollte eigentlich nicht passieren.
(こんなこと起こるはずじゃなかったのに。)

Eigentlich wollte ich gestern ins Kino gehen.
(昨日映画に行きたかったのに。)

Das Licht geht nicht. Eigentlich hat der ja Strom.
(ライトが点かない。電気は来ているはずなのに。)

Warum hat man heute eigentlich so wenig Zeit?
(何でこんなに時間がないのかしら? → 何でこんなに忙しいんだろう)

Die Pläne müssten eigentlich fertig sein. Sie lassen sich zu viel Zeit.
(その企画はとっくに終わっているはずなのに、時間のかけ過ぎですよ。)

POINT

・der Strom:川、川の流れ、電力、電流、電気 (無冠詞で使われている場合は「電気」を表しています)
fertig (形容詞):用意された、準備された、終わっている

tatsächlich

tatsächlichは、自分はそう思っていなかったのに「本当は・実は」という驚きや、相手が思っていなかったことに対して強調のニュアンスを表します。

wirklich には、このような驚きのニュアンスは含まれていません。

Er hat tatsächlich vergessen, Wecker zu stellen.
(彼は本当は目覚まし時計をかけるのを忘れていたのです。)

Ich habe tatsächlich einen handgemachten Kuchen mitgebracht.
(手作りのケーキを持ってきたの。本当よ。)

Ich weiß tatsächlich nicht, wo er ist.
(彼がどこにいるか、本当に知らない。)

Da hatten wir tatsächlich die gleiche Idee.
(実は私たちは同じ考えを持っていました。)

Sein Name ist tatsächlich Paul?
(彼の名前は本当にポールなの?)

Hat er das tatsächlich gesagt?
(彼は本当にそんなことを言ったの?)

最後に

いかがでしたでしょうか。
日本語では同じような訳ですが、話者の心情に大きな違いがあることがお分かりいただけたと思います。
日頃多くの表現に触れるのが一番ですが、eigentlich は「本当はあまり言いたくないけど言わなければならないこと」、tatsächlich は「真実に対しての驚きや強調」として使われると覚えておきましょう。

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