【従属接続詞と語順】ドイツ語トレーニング

ドイツ語の文法において鍵となる「従属接続詞」。
並列接続詞」とは異なり、主文と副文をつないで論理展開を明確にする働きを持ち、その独特の構造と語順で多くのドイツ語学習者を悩ませる存在でもあります。

今回は、そんな従属接続詞の使い方を例文とともにご紹介していきますので、是非マスターしていただければと思います。

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目次

従属接続詞とは

従属接続詞は、時間、理由、結果、仮定などの論理展開を明確にしたうえで、それらを主文と結びつけ、主文の情報を補う働きをします。

  • 主文:文の中の最も重要な部分
  • 副文:主文を構成する要素のひとつ

副文の語順のルール

主文では平叙文の語順が適用されますが、副文においては定動詞が文末に置かれ、従属接続詞とで「枠構造」を形成し、主文を構成する要素のひとつとなります。

主文 + 副文(従属接続詞 + 主語や目的語など + 定動詞)

従属接続詞の代表的なものには、wenn(〜するとき)、obwohl(にもかかわらず)、dass(〜ということ)、weil(〜なので)、bevor(〜の前に) など様々なものがあります。いずれも、主文の情報を補うための副文を形成する役割を果たします。

例1

Ich habe das Gefühl, dass ich diesmal in der Lotterie gewinnen werde.
(今度こそ宝くじに当たるような気がする。)

例1の主文の「私は〜な気がする」のみでは意味が分かりませんので、副文の「今度こそ宝くじに当たること」を補う必要があります。ここでそれを導いているのが dass という従属接続詞なのです。「定動詞 + 助動詞」が節の最後に置かれていることに注意してください。

例2

Weil die Kinder weiter im Park spielen wollten, ließ ich sie noch eine Weile.
(公園で子供たちがもっと遊びたがっていたので、しばらく遊ばせました。)

例2では、「〜なので」という理由を表す従属接続詞 weil によって導かれた副文が文頭に来ていますが、副文は主文を構成する要素のひとつであるため、あとに続く主文の定動詞「ließ」は副文の直後になります。
これはドイツ語において、「平叙文の定動詞は2番目に置かれる」という原則に基づいているからです。

それでは、それぞれの従属接続詞の使い方を見ていきましょう。特に定動詞と助動詞の位置関係に注意しながら例文を読み進めてください。

dass

dass には、主語や目的語となる名詞的用法や、主文の名詞の内容を説明する付加語的用法、結果を表す副詞的用法などがあります。

名詞的用法

平叙文全体を「〜ということ」の意味に名詞化します。

Er weiß, dass sie heute nicht kommt.
(今日彼女が来ないことを彼は知っている。)

Es fiel mir ein, dass ich beim Einkaufen die Schokolade vergessen hatte.
(チョコレートを買い忘れたことを思い出した。)

Dass du gekommen bist, freut mich sehr.
(あなたが来てくれたことが嬉しい。)

Das war wirklich nett, dass Sie mir ein Taxi gerufen haben. Vielen Dank!
(ご親切に、タクシーを呼んでくださって有難うございました。)

Ich bezweifle, dass er wusste, dass Jeniffer schon verheiratet war.
(彼はジェニファーが結婚してるって知らなかったんじゃないかな。)

◆ 副文が前置詞と結びつく場合は、「da(r) + 前置詞」の形をとります。

Das liegt daran, dass du nicht aufgepasst hast.
(それは君がよく気をつけなかったからだ。)

POINT

・jdm. einfallen:考えがよぎる、思い出す
・bezweifeln:疑う、〜ではないと思う
・an etw3 liegen:〜が原因で
・aufpassen:気を付ける、注意する

付加語的用法

先行する名詞を説明する用法です。

Die Nachricht, dass du jetzt in New York bist, hat mich überrascht.
(あなたが今ニューヨークにいるという知らせは私を驚かせました。)

副詞的用法

原因や結果、程度などを示す用法です。

Sie lachte so, dass sie kaum weitersprechen konnte.
(彼女は話を続けられないくらいに笑いました。)

Er war ganz erschöpft, dass er kaum noch gehen konnte.
(彼は疲れ果てて、もうほとんど歩けないほどだった。)

Nimm dich in Acht, dass du nicht noch einmal betrogen wirst!
(二度と騙されないように気をつけなさい。)

Diese Wohnung ist so eng, dass für weitere Möbel kein Platz mehr ist.
(このアパートは狭いので、これ以上家具を増やすことが出来ない。)

Das Haus mag alt sein, aber so billig, dass man Schritte hören kann, ist es sicher nicht.
(この家は確かに古いかも知れないが、足音が響くような簡素な造りではない。)

POINT

・sich in Acht nehmen:気を付ける、注意する
・betrügen:騙す、欺く
・erschöpft:消耗した、枯渇した
・so. . . dass:とても〜なので (英語の so. . . that)
・eng:①(幅などが)きつい、細い ②間隔の詰まった、密な
・die Möbel (集合名詞):家具、調度品
・der Schritt:歩み、足音

ob

ob は、「〜かどうか」という副文をつくり、dass と同様に、主文の主語や目的語、名詞の付加語になったりします。

Ich weiß nicht, ob er kommt.
(彼か来るかどうかは分からない。)

Weißt du, ob das Museum heute geöffnet ist?
(今日美術館が開いてるかどうか知ってる?)

Sie fragte mich, ob du morgen kommst.
(彼女は僕に、君が明日来るのかどうか聞いてきた。)

Mein Mann hat heute nicht einmal angerufen, ob er zum Abendessen kommt.
(今日は旦那から夕飯に帰るかどうかの電話も無いのよ。)

Ob er keine Ausländer mag?
(彼は外国人が好きではないのかなぁ?)

obwohl

obwohl は、「〜にもかかわらず」という、主文と副文で相反する事柄を結びつけます。

Obwohl er schlecht in Form war, macht er das erste Tor.
(具合が悪かったにもかかわらず、彼はゴールを決めた。)

Er war in so guter Stimmung, dass er, obwohl es besser gewesen wäre aufzuhören, mehr trank, als er vertragen konnte.
(よせばいいのに、彼は調子に乗って飲めないお酒をたくさん飲んだ。)

Obwohl wir uns mitten im Winter befinden, ist es außergewöhnlich warm bei uns in Japan.
(真冬だというのに、こっちの日本は例年になく暖かいよ。→ メールなどで)

POINT

・in guter/schlechter Form sein:体調が良い / 悪い
・ein Tor schießen / erzielen:(球技などで) ゴールを決める
・vertragen:黙認する、大目に見る
・außergewöhnlich:普通でない、非凡な、並外れた

indem

indem は、「〜することによって」という、先行文の結果に原因を付加する役割を果たします。

Ich habe den Weg leicht gefunden, indem ich den Schildern gefolgt bin.
(標識に従って、簡単に道を見つけました。)

soweit

soweit は、「〜の限りでは」という意味です。

Soweit ich weiß, ist sie verheiratet.
(私の知る限りでは、彼女は結婚している。)

◆ 副詞の用法として、「これまでのところ」「大体は」を意味します。

Ich bin soweit zufrieden.
(まあまあ満足している。)

wie

英語の likeas のように、類似・比喩を表して「〜のように」を表します。

Wie gewöhnlich kam er zu spät.
(いつものように彼は遅刻した。)

Ihre Haut ist weiß wie Schnee.
(彼女の肌は雪のように白い。)

Ich möchte mir eine Tasche kaufen, wie sie meine Schwester hat.
(私は妹が持っているようなバッグが欲しい。)

時を表す従属接続詞

wenn

wenn は、「〜するとき」「〜したとき」という、1回または繰り返される出来事について描写するときに用いられます。

Wenn ich Blut sehe, wird mir übel.
(血を見ると気分が悪くなります。)

Immer, wenn ich an dich denke, hoffe ich, dass du genauso an mich denkst.
(私があなたのことを考えるときはいつでも、あなたが私のことを思ってくれることを願っています。)

bevor

bevor は、英語の before と同じく「〜する前に」を意味します。

Bevor er in den Zug stieg, kaufte er sich am Kiosk einen Kaffee.
(電車に乗る前に、彼はキオスクでコーヒーを買った。)

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während

während は、「〜する間に」という意味の副文をつくります。

Ein Einbrecher ist in mein Haus eingestiegen, während ich auf einer Reise war.
(私が旅行に行っている間に、泥棒が私の家に侵入した。)

als

als は、「〜したとき」という、過去の一度限りの状態について使われます。

Als der Postbote das Paket brachte, öffnete sie es sofort.
(配達員が小包を持ってきたとき、彼女はすぐにそれを開けました。)

Als ich dabei war, das Auto zu waschen, fing es an zu regnen.
(車を洗っている最中に雨が降ってきた。)

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bis

bis は、「〜するまで」という、英語の untilby などと同じ意味です。

Warten wir hier, bis das Licht angeht.
(電気が点くまでここで待ちましょう。)

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理由・根拠を表す従属接続詞

weil

weil は、英語の because などと同じく、「〜なので」という理由や原因を述べるときに使われます。聞き手に対して新しい情報であることが多いです。

Ich kaufe meistens im Supermarkt ein, weil es dort alles gibt, was ich brauche.
(必要なものが揃っているので、私は大体そこのスーパーで買い物をします。)

da

da は、聞き手が既に知っている情報に対して理由を述べるときに用いられます。

Da es heiß war, schaltete ich die Klimaanlage an.
(暑かったので、私はエアコンのスイッチを入れた。)

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条件・仮定を表す接続詞

wenn

wenn は時を表すと同時に、条件や仮定を示すときにも使われます。

Wenn du nicht langsamer fährst, brichst du dir alle Knochen.
(速度を落とさないと、大怪我をすることになるよ。)

Gehen wir zur Mittagspause! Wenn man sich nicht beeilt, sind die leckeren Gerichte meist schon weg.
(お昼休憩にしましょうよ。急がないと、美味しいメニューは殆どなくなってしまうわ。)

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POINT

・sich beeilen:急ぐ
・lecker:美味しい

falls

falls は、「もし〜ならば」「〜の場合は」という意味で使われます。

Falls es notwendig sein sollte, helfe ich Ihnen gerne.
(必要があれば、喜んでお手伝いいたします。)

Mach den Verschluss wieder auf die Flasche, falls die Katze sie umwirft.
(猫が倒したりするから、ボトルにまたキャップをしてちょうだい。)

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POINT

・notwendig:必要な、不可欠な
・der Verschluss:(ボタンやファスナーなどの閉める・締めるための)もの、錠、蓋、栓
・umwerfen:ひっくり返す、転覆させる

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